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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2434 前に進むためのXの問い編 818

 月光が振りすすぐちょっと前、それは起きてた。殴り合って切り合う……そんな戦闘の中、それはなかなかに目立つことだ。実際スキルが使えなくなっただけで、魔法が使えなくなったわけじゃない。

 魔法は詠唱さえできればそうそうシステムで阻害される……ってことはない。だって大体魔法が阻害されるのは自身の口の回りか、周囲の状況だ。つまりは自分の滑舌とどれだけ余裕をもって詠唱をできるかってことだ。


 それでいうと今のリア・レーゼは最悪な状況だった。なにせ前衛はそれこそスキルが大切だ。それの組み合わせは無限大だからこそ、前衛はそこら辺の組み合わせに命かけてるわけで……それをいきなり封じられたらどういう風になるか。


 自身の身体一つで戦わないといけない。きっと武器にそのままついてる特性というか特殊な効果? 炎出したり、刀身が伸びたりする特性は使えるだろうけど、それだけでは決め手にかける。なにせ月人は多い。


 それに誰もがそんな特殊な武器をもってるわけでもないからね。そうなると、押されるわけで……そもそもがきっとプレイヤーは今戸惑ってる人たちが多いだろう。何故にいきなりスキルが使えなくなったのか? と。それこそ月人の特性か? なんて思っててもおかしくない。

 でもそれは対策してるはずだ。みんながそれをやってる。やってないプレイヤーは……いないと思う。少なくともこのイベント(イベントと思ってやってきてるプレイヤー)にそれをしてない奴はいないだろう。

 だってね。もしも対策してなくてここにいるやつなんて自殺しに来てるようなものである。なにせここには大量の月人がいるなんてことはわかってたはずだからね。そして月人の特性も既にしられてる。そのスキル封じには沢山のプレイヤーがやられてきたはずだ。


 だからこそ、今回「よっしゃ! これまでの借りを一気に返してやるぜ!」とかおもった奴らが大量に参戦しててもおかしくないわけで……万全なはずなのだ。その対策が参加資格……だと言ってもいい。

 でもそれなのに今、ここリア・レーゼにいるプレイヤー……いやプレイヤーだけじゃなくNPCだってそのスキルは封じられてしまってる。混乱は更に酷いだろう。「何で!?」 って思ってるはずだ。


 それは今スキルを封じてるのが月人ではなく、世界樹だから……なんだけど、まあ普通に戦ってたプレイヤーとかにはそんなのはどっちでも良いことではある。そもそもなんで世界樹がそんなことを仕出したのかもわかって無いだろうしね。

 だからこそ、より混乱はひどくなる。けど月人はどうだ? そもそもが奴らはそんなの気にする頭なんてのはない。だからただただ、敵を見つけたら全力で殴って襲うだけ。それをやることに奴らの中に迷いはない。

 混乱と疑問が渦巻いてるプレイヤー側とそんなのなに? な月人達。これではどっちの陣営に今、勢いがあるのは明白だった。だから前線が崩されて後衛の魔法使い達のもとまで月人が攻めてきてる。そんな中ではまともに詠唱なんて行えないのがこのゲームの仕様だった。

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