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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2431 前に進むためのXの問い編 815

 ケンカしないで……か。僕はレシアを、そしてレシアは僕を見る。困ったように……ね。そして頭の中で会話する。


(おい、引けよお前! お姉ちゃんが悲しんでるぞ!)

(そっちこそ引いてくださいよ。そもそもそっちはスオウ一人が引いたところで他のプレイヤーは止まらないじゃん)

(それはお前が月人たちを帰せば、戦闘は全体でも止まるだろう。そのくらいできるんじゃないのか?)

(私には無理。だって私は月人の指揮権はないもの)

(でも今のままじゃ、ヒイラギが泣くぞ)


 それでいいのか? てかどうする? である。実際、これ以上ヒイラギを蔑ろにはしたくない。だけど……だからって僕たちだけでこの戦いを止められるか? というと……そうもいかない。なにせこの侵攻は別にレシアが自主的にやってることじゃないだろう?

 ないよね? とりあえず確認しておくか。


(これってお前の一存?)

(そんなわけ無いじゃん。私はただ妖精王の侵攻に乗っかってるだけ。暇だったからね)


 お遊びだった。ただのお遊びに僕はつきあわされ立てたのかよ。まあ実際、今のレシアは自由だろう。だって別にセツリにも危機があるわけでもないし、そもそもがセツリが月側にいるのってたまたま出し……あいつ自身は敵となりたくないから表に出てこないようにしてるが……でもその下であろうとおもわれてる妖精王とこいつがこれだけ暴れてると、実際逆効果だよね。

 だってまさにラスボスムーブをしてる感じになってる。セツリにはその意図は無いかもしれないけど、ボスはそんな簡単に前に出てくるなんて事はしないものだ。けど戦場に自身の右腕とかを送り込んでるって感じだからね。


 まさにラスボスムーブだよ。ちなみにいうと僕たちは別に思考で会話してるわけじゃない。本当にそんなことができるわけ無いじゃん。いや、そういうスキルがあってもおかしくないはないけどね。

 それか本当に長年一緒にいて心が通じてるのなら、本当に思考だけで言いたいことがわかる……とかあるかも。実際僕も日鞠の言いたいことはなんとなくわかる。

 けどレシアはそんな存在じゃない。当然だ。通じてる部分なんて無いに等しい。僕たちは実際、その力をお互いにつかって、とても小さな声で話してる。僕は僅かに使えてる風を使って、レシアは知らないが、なんか話せてるから気にしてない。


 でもこれは困った……どこに落とし所を見つけたら良いんだ? それにここだけじゃなく、会長の方も心配だし……でも今はヒイラギだけに集中しないとさっきの二の舞いになるだろう。

 とりあえず、会長はなんとかする……それができるやつだ。それを自分に言い聞かせる。

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