2425 前に進むためのXの問い編 809
「せっかく……家族がいたっておもったのに~やっぱり、私には~君だけなのかなぁ?」
一筋の雫が瞳から溢れる。私の記憶は曖昧だ。気づいたらここにいた。このリア・レーゼに。でも逃げようとはおもわなかった。だってここに来る前のほうがもっとひどかったからだ。
なぜかいきなりお姫様のような生活。困惑はしたけど、ここにいたら死ぬことは無いとわかった。ならば逃げ出す必要なんてない。必死になって逃げて、ようやくたどり着けたここでは幸せになれるかな? と思った。
最初は同じような子たちが何人もいた。モブリ? という種族の子どもたちが五人くらいと、エルフの子どもたちが二人。そして私と同じような姿の子たちが四人くらいだった。
その子たちとは同じような部屋で過ごしてました。仲良くなった子も居ました。
「ずっといっしょだよ」
そんなことを言い合ったりもしてたのに……一人……一人……といなくなっていきました。実際それはなにかの生贄とかにされてた……とかじゃなかった。どうやら私が一番世界樹さんとの共鳴? 共振? というのがよかったということだった。そうなると他の子達はいらなくなったのだ。
「なんであんたなのよ! 私は代々世界樹に仕えて来た家系なのよ! あんたなんか孤児とは違いよ!!」
パチーンとそんなことを言われて頬を叩かれたりもした。その子は家族が来て連れて帰った。その後に私が正式に星詠みの巫女となったとき、まるで別人のように私にひざまずいたのは驚いたものです。
平身低頭とはあれをきっというんでしょう。だって白い服で、床に丸まって額まで頭にこすりつけてた。そして必死に私のご機嫌を取ってた。わたしは別に何もするつもりなんてなかったのに……
それに一番親しかった子もいなくなった。地方の院に行くことになったらしい。ここは総本山。だからここに来るのにもいるのにもそれなりの地位というのが必要らしい。
私は星詠みの巫女……だからここに居なくちゃいけない。けどその候補だった子たちはもう必要ないから、ここには入れないと言われました。私はここにいてほしいとお願いしてた。
けど……結局、星詠みの巫女になったとしても、私のお願いなんて……誰も叶えてくれなかったんです。