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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2423 前に進むためのXの問い編 807

 このまま何もできずに落ちるなんて許さない――そんな裏の言葉がこもってそうなレシアは僕を支えつつ髪の毛を掴んでグイッと僕の顔をヒイラギに……というかヒイラギが籠もってるであろう繭へと向けさせた。


「ほら」


 もうそれだけで「やりなさい」という圧がわかる。不本意だし、むかつくし……このままレシアのやつの言いなりになんてなりたくない。そもそもが……だ。レシアならその馬鹿力か炎で自分でなんとかできるんじゃないのか? 


(いや、レシアでもどうにもできないから、僕の祝福を使おうとしてるのか)


 影響はきっとレシアにだって及んでるはずだ。この場にいる全員がきっと世界樹の影響を受けてる。受けてないのはきっと星詠みの御子のヒイラギだけだろう。普通に飛んでるし、近づいたら暑いレシアだ。

 だから忘れそうになるが、こいつにだってその影響はある。まともにスキルを使えるのは僕くらいなのかも。まあ祝福はスキルというよりも特性? それか権限とでもいおうか? そんなのだから、世界樹でも取り上げることはできなかったんだろう。


「なら、ちゃんとささえとけよ」


 このまま何も言わずに使われるのは嫌だから、僕はそんなことを言い返す。実際、今は協力するしかない。もちろん、それは表だけ、僕たちは互いにいつその寝首をかくか……きっと考えてる。いや、この場合は僕たちは互いへ……ではない。

 きっとどうやってヒイラギを懐柔するか……それを算段してるだろう。実際レシアは姉妹という強みがある。リセット後の世界である今のLROでは二人は姉妹じゃないけど。

 でも、ヒイラギはつながりのある関係に飢えてる。ちゃんと説明したら、以前は自分たちは姉妹だったとわかるだろう。それになんかレシアはそこらへんの塩梅というか? 誰かを操るのうまそうな感じがある。

 僕なんかよりもよっぽど口が達者だろう。もしもここで世界樹への介入の功績とかまで取られたら太刀打ちできなくなる。だからこそ、僕も必死に動いたんだぞって実績の為に、ここは僕がやる!


(今度はちゃんと防壁を意識して……)

「近づいてくれ!」


 そんな風にレシアに命令する。一応離れても世界樹の切り離したコードは観てる……が、やっぱりちゃんと触れてたほうがやりやすい。だから僕はレシアに命令した。

 僕が祝福を使ってヒイラギを開放する役、レシアはそんな僕を守る役……だろ? だから世界樹の物理的な妨害は全てレシアに丸投げだ!

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