2415 前に進むためのXの問い編 799
バリバリ――轟々――ズァァァズアアア――ゴリゴリゴリ――
そんな風に周囲からいろいろな音がする。それは雷の音だったり、激しい風の音だったり激しい水の音……炎の猛り、岩のぶつかり……それらが僕の周囲に集まってる。うまくいってる……とははっきりいって言えない。
ちょっとでも油断したらすべてが霧散しそうな……そんな状態。すべての属性を合わせて新たな武装にする――それが僕の狙いだった。
(できるとおもったんだけどな……)
はっきりいってこれは武装なんて大層なものではない。ただただなんとか繋ぎ止めてるだけだ。でも一発くらいならなんとかなるだろう。武装は無理だったけど、なんとか結ぶ事はできてる。
「そんな不完全な――」
勢いよくやってくるレシアへと水をぶっかけてやる。そしてびしょ濡れになったレシアに雷撃を爆ぜさせる。
「きゃあああああああああああああ!?」
やっとでまともなダメージ描写を受けたな。でもまだだ。
「っ!?」
雷撃によっての一瞬の体の硬直。それを利用して僕は土をレシアの四肢へとくっつけてた。土は岩としてそこに現れて、レシアの四肢に重しとなって彼女の行動を阻害する。
「こんなものおおおおおおおおおおおおおおお!!」
レシアはその全身から炎を滾らせる。なんという熱気……なんという熱量……近づくだけでもHPがゴリゴリと削られる程の……そんな炎をレシアは滾らせる。レシアはあっという間にその炎で四肢についた岩をボロボロに炭化させる。
けどその少しの時間でいい。僕は既にレシアへと近づいてた。
「くると思ってた」
今の激昂はブラフか……けどもう、止まることはできない。この炎も思わず出したんじゃない。それでもレシアはどうやら僕がやってくる……とわかってたらしい。流石だよ。
でも!!
「スオウはこのまま私のこの炎を奪って使うつもりだよね? でも無駄だよ。私の炎は祝福でも奪えない」
どうやら狙いはすべてバレてるらしい。一度わずかでもレシアの炎を使ったからな。きっと警戒されてた。そういうことだろう。でも……そうじゃない。だってレシアの炎は強力で特別。
この僅かな時間では流石にそれを僕が結ぶのは無理だった。けど……
「そうしたかったけどな」
僕はフラングランを横にふって一瞬でレシアの炎をふりはらった。赤く光る世界樹……そして荒々しい風が熱せられた肌にしみる。
「へ?」
そんな間抜けな声をレシアが出した瞬間、フラングランがまともにレシアへとはいる。