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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2413 前に進むためのXの問い編 797

(こいつ、僕の狙いに気づいて――)


 そんなことを思ってる間にも追いついてきてたレシアのやつが僕の攻撃をいなす。そして更に逆側にふっとばされた。どうやらこいつ……僕を孤立させたままにしてる気か。

 それで他のプレイヤーたちにはここでのことしか見れないようにするって事かも。まあ最初からテア・レス・テレス以外のプレイヤーは眼の前のこの戦場しか観えてないだろう。

 それは当たり前で普通のことだ。だって眼の前の戦いの最中、あの戦場はどうなってるだろう? なんて考えるか? ということだ。それを示し合わせて分散してるのならまだしも、テア・レス・テレス以外にそんなことをしてるチームがあるのか疑問だ。

 だいたいこんな深夜だし、来てる人達は皆さんこの状況だから慌てて「自分も何もできるかも」とか「この祭りに参加しないわけいかねえ!」とか……そんな気持ちのやつが多いと思う。

 つまりは眼の前のことがすべて。眼の前の月人を倒して倒して倒しまくるイベントだと思ってるだろう。その先に結果的に月人の侵攻を退けてその街を助ける事になる……みたいなさ。


 けどテア・レス・テレスはここの戦場だけを見てるわけじゃない。もっと俯瞰して、この侵攻の全体像を把握しようとしてる。妖精王とか月の狙い……それを会長は考えてるはずだ。

 それには密な情報交換が必要だろう。だから僕が言わなくても、指揮官的な人は会長かそれに近しい幹部とは定期的に連絡をしてる可能性はある。だから僕がこのままレシアに戸惑ってても、そのうちちゃんと対応してくれる可能性はある。

 でも……それを待ってるのか? 手を拱いて? 月側は会長に何かをしようとしてるのは確実なのに……僕が伝えれば、少なくとも早くそれを伝える事ができるのに? もしも「なんとかなるか」とおもってここで手をこまねくことを受け入れて、それで会長にもしもがあったら? 


 そんなの自分を許せなくなるだろう。


「ごめんヒイラギ。一瞬だけだから。必ず、迎えに来るから!!」

「ふえ? ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!?」


 僕はそれだけ告げて了承なんて受け取らずに背中のヒイラギを上に投げた。ヒイラギ分の重さがなくなる。そして同時に札をあるだけ出した。そこに際限もそして制限もなかった。

 ある札全てだ。それが僕の周りに舞う。


「全種類開放」


 僕はそう告げる。すべての属性を僕はあわせるつもりだ。

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