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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2412 前に進むためのXの問い編 796

 どうにかして、テア・レス・テレスの人に会長事日鞠が危ない……ということを伝えたい訳だけど……眼の前のレシアが強くてそれもなかなか出来ない。一体どうしたらいい? メッセージを送ろうにも、ここにいるテア・レス・テレスとは僕はつながってない。

 一応パーティー、アライアンスと組んでるから、インベントリからメッセージを送ることはできる。今はこのLRO全体でプレイヤーがインベントリを開けない状態になってるが、僕と会長は祝福をもってるから、それを強制的に解除してる。だから僕からはメッセージを送ることはできる。

 でもその隙もない。それに……送ったとしても、相手はそれを見ることが出来ないからな。意味がない。どうにかしてうまく誘導させるしかない。一番自然なのはレシアの攻撃に吹き飛ばされた感じでそっちに飛ぶことか? 多分できるとはおもう。

 問題は方向とかタイミングだな。それに不自然にならない感じでやらないと。できるなら、レシアのやつにも戦場からプレイヤーが減ってることを悟られたくないし……まあけど今でもきっとこの事態に気づいたプレイヤーが続々……とは言わないけど、そこそこはやってきてるんじゃないだろうか? わかんないけど。

 それなら多少減ったとしても、そこまで戦場に変化はなさそうだから、きっと気づかれないだろう。そこら辺はテア・レス・テレスの指揮官の人がうまくやってくれると信じてる。

 だから僕はなるべく早くこのことを伝えないといけない。


「大丈夫? 心、ここに非ずって感じだよ。それで私を倒せるとか思ってる?」


 迫ってた拳。それに反応するけど、一瞬で、その勢いを止めて、僕の腕を取るレシア。そしてグイッと引かれる。そして腹に良いものをもらった。


「かはっ!?」


 こいつ、慣性なんてのを全く感じさせない動きをする。僕も風を操ってそこら辺どうにかしてるが……レシアもストップとハイの差がかなり高い。さらにレシアはくるっと体を回転させて、その尻尾で攻撃をしようとしてくる。ここしかない! 僕はフラングランで受けてそれで狙いの方向に飛ぶことにした。

 今ならまともに食らうことで、そのくらいの演出をすることができる――と思ったんだ。それに一回リセットしたいとも考えてた。なにせ今は思いっきり戦えてない。ヒイラギを安全な場所においておくのは必要だと思う。僕と……そしてレシアの戦いのさなかにいさせるのは、精神衛生上よくない。

 決して、僕がお荷物を抱えておくのが嫌になったから……とかでは決してない。断じてね。


(なるべく不自然にならないように……)


 僕はそう思いつつ、レシアの尻尾をフラングランで受ける。そしてそのまま「うああああ!!」と叫びつつ、吹っ飛んでいく。いや、いこうとした。でも、なんか吹っ飛ぶ僕を軽く追い越してこう言ってきた。


「まだまだ遊びましょ」


 ってね。

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