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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2408/2701

2396 前に進むためのXの問い編 780

 今まであんまり岩という属性に注目をしてこなかった。それはなぜか。まあ単純に僕の風と相性が悪いってのが一番大きい。まあ岩というか土? といってもいいんだけど……でもこの札で発動する魔法はロックストーンという小粒な岩を発射する魔法だからね。


 岩……まあ土でもいいけど、それって固形物じゃん? 炎や水……うん、水も固形ではないが、物質ではあるけど……あとは雷や光とか闇とかまあ色々とあるが、完璧にもう物質として岩は完成されてる。


 掴むとか掴まない……とかじゃないんだよね。僕が武装をやるには、自身の風でその属性を掴んで己の身に宿してるわけだ。一定以上の濃さ? 濃度のなかは曖昧だが、つまりはそういうのを引っ張ってこないと武装として完成はしない。


 けど……岩ではその段階までいけないのだ。なぜなら、すでにそこに質量としてあるからだ。いや、実はないよ。だってLROはゲームだ。ここは実際には存在してないバーチャルな空間だ。


 だから実際は岩は存在してない。これはデータだ。ならばデータとして扱えば活路があるんじゃないか? と思うだろう。僕だってその考えには至った。なにせ僕には祝福の目がある。

 全てをデータとして……コードとして捉えることができる目だ。ならば触ってもカチコチに感じるこの岩だって僕の風で掴むことができるんじゃないか? って。結論からいうとある程度は出来た。

 でも武装になる得る程には無理だったいうのが結論だ。だから岩の札を使って反撃って難しい。

 自身の周囲に岩の壁を築いて盾にするとかはできる。一つではただの石ころでもたくさん集めたら壁くらいにはできる。けどここはもっと別の方法のために僕は岩の札を出した。


 そしてさっきと同じく大量に岩の札を出して、発動した札から僕は人形を作る。精巧なやつじゃなくていい。ただなんとなく人形に見えるような……そんなのだ。そのままじゃすぐに落ちていくから、風で支えつつね。


 一体レシアのやつは何で僕を判断してるのかわからない。特殊な目を持ってる? それなら完全完璧に見えてるんだろうか? この視界不良の中で? それならお手上げだけど、僕はそうじゃないと思ってる。

 だからこの岩人形たちで撹乱するんだ。ただの岩人形では反応もしないだろう。けど、岩人形たちは落ちないように僕の風が支えてる。


 それがきっと二重の意味で役に立つはずだ。

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