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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2394 前に進む為のxの問い編 778

 大量の水の札が出てきて、それからさらには水が出る――前になんと、熱気だけでレシアの奴は僕が出した札をもやしてる。ああなったらもう……でも僕は祝福持ち。それでも無理矢理発動させてやった。燃えてるが、それでも水の札はたしかにあったんだ。

 燃えてるせいでその機構が壊れてるというのなら、それを僕が保管して発動させる。実際大体祝福は特定の対象に発動させるとなったら、触れたりするのが普通だ。

 だって僕の目には無数のコードが見えてるわけで、その中から、特定の物体……対象のコードを見つけるのはかなりの奥に入らないといけないのだ。階層が深いというのかな? 

 コードはLROを形作ってるものだから、関係ないものを下手にいじるのは不味い。だから適当にいじるなんてのは出来ない。パソコンだってそうだろう。プロンプトに素人が入って下手にコードを弄ったりしたら、パソコンが起動しなくなったり……最悪そんなことが起こりえるのだ。

 なのでそのいじりたい対象に触れるという行為が一番簡単。そうすることで、直でそのコードを見ることができるからだ。個別の階層に一気に到達できるようなものである。


 でも今は僕は水の札には触れていない。そもそもが水の札は大量にある。それこそ数百枚を一気に開放したといっていい。それらをどうやって一気にいじくって燃えてる札を発動させてるのか……本当ならそんなのは不可能だ。僕が日鞠ほどの天才なら……それそこありえないくらいの処理能力で出来るかもしれないが、正攻法では無理。


 でも直前までこの札はインベントリに入ってたのだ。そこがみそだね。インベントリはそれこそ異空間的な扱いだが、実際はここはゲームなんだからデータとして管理してるわけだ。インベントリには本当にそれがあるわけじゃない。データとしてあるだけだ。

 だから番号とかあるわけで……ちゃんと管理するためにね。僕のインベントリにも識別番号はあるわけで、そこにちょっと細工をするくらい、祝福ならできる。つまりは勝手にさらに番号をつけて識別……というかもっと感覚的にいうなら繋がりを作っておいたわけだ。

 それに何があっても発動するコードも実は事前に準備してた。まあこれは別に水の札だけに限ったものじゃない。札を何としても発動したい! けど色々な要因でそれが難しい! って状況が来ないとは限らない。

 だからこそ、用意してたもの。それを繋がりを辿って一斉に水の札に送ってるだけだ。


 それによって燃えてる筈の札からも水がでてくる。でも当然、それらはレシアの炎の渦によって一気に蒸発する。なにせまとめてあった25メートル分の容量の水でさえあっさりと蒸発したんだ、散発的なそれこそ下級の水の魔法を発動するに過ぎない水の札から生み出された散発的な水なんて……ね。

 でもそれはわかってた事。さっきよりもやけに白い水蒸気……それによって周囲は一気に白い水蒸気につつまれた。狙いはこっちだった。

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