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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2393 前に進む為のxの問い編 777

 僕が水の札で作った大量の水の盾。それは一瞬にして蒸発していってしまった。25メートルプールならいっぱいにできそうなほどの水量だっだと思うんだが……レシアの炎の前にはほんの僅かしかその勢いを弱めることしかできなかったみたいだ。けど……


(僕には十分!)


 そのコンマ数秒……それだけで僕には十分だ。僕はそのコンマ数秒で二つの炎の渦をやり過ごした。そして逆に追いかけるように一番最初に避けた炎の渦を追った。迎えるから追いつかれるわけじゃん。ならばこっちが追いかけてたら追いつかれることはない。

 まあ残りの二つがあるから、結局僕も追いかけられてるわけだが……一つを追って、二つに追いかけられる……それでどうにかちょっとの時間が稼げる。でも、そこはレシアが操ってるだけある。僕が追いかけてた炎の渦が上を目指しだした。ただ上に……そうなると、僕は風帝武装を出来てるわけじゃないから、追いかけられる高度にも限界が来る。すると、引き離した所で前の渦が旋回してこっちに向かってきて、さらに下から二つの渦がまた来る。


 再びピンチだ。次もうまくすり抜けられる? とは思えない。レシアの奴が何か対策をとってるだろう。下手にもう一度出来るだろうなんて甘い観測をして行ったら、そこを刈り取られるような……そんな思いがなんかあった。そこまで僕はレシアというやつに詳しいわけじゃない。

 寧ろあの姉妹の中ではそんなにしらない方だ。それこそそんな口数が多い奴じゃなかったし……でもなんか僕の勘が言ってる。あいつを甘くみるなって。だから別の方法をとる。僕は落ちながらありったけの水の札をぶちまけた。本当ならインベントリから手束ら掴んでとる……とかジェスチャーコードならその手に一枚だけとか数枚くらいなら指定して現れたり……だが、こんな一気に大量にぶちまけるなんてできない。なにせインベントリは物体じゃないからだ。

 バックに入ってるのなら、そのバックをひっくり返すことで中身をぶちまけるってことが出来るだろう。でもインベントリは便利だけど……いや便利だからこそ、そんな中身をぶちまかすなんて事はできない。それはほとんどの場合はメリットだろう。間違いない。

 けど今だけはその制約を僕は取っ払った。もちろん、それが出来たのは僕が祝福を持ってるからだ。インベントリの出入り口は一つだけ……けど僕は祝福で沢山の出口を作った。そしてそこから出すインベントリ内のアイテムを水の札だけに指定、それによって一気にインベントリ内の水の札が出てきたという事だ。

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