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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2389 前に進む為のxの問い編 773

 僕たちが力を合わせて小さな太陽の様な火球を撃ち返した。流石にこれにはレシアだって目を見開いて驚いただろう。もう戦ってるときに「ふぁ~」とか欠伸してる場合じゃないぞ! 


 そんな風に思ってると、レシアへと返された火球がなんかちいさくなってるような? そんな事を思ってると、どうやらそれは勘違いではなかったと気づく。なんと……だ。なんとレシアがその火球を吸ってた。

 確かにあれはあいつが出した炎だ。実際どこから出したかは知らないが、どうやらレシアはその体に特徴が出てるように、多分だけど竜がヒト化してるのか、それとも竜との混血なのか……わかんないが、火を吐けたりするような存在なのは間違いない。


 まあだからって……だ。だからって放った炎を吸い込めるか? だ。でも実際、レシアはそれをやってる。そしてあっという間に太陽のように燦燦と輝いてた火球はレシアへと吸われてしまった。


 そして……


「ふん!」


 バチィィィン!! とレシアは左手の平に右手の拳をうつけた。小気味のいい音が鳴る。それ自体は別に普通だろう。けど、変化が起こってた。レシアの髪の毛がなんか炎のように真っ赤に燃えてるし、体の節々からも炎が出てる。さらには息を吐くたびにぼうっとなんか炎が出てるし、その目の奥にも……なんかともってる。つまりは炎があふれ出てる様な……そんな状態になってる。


「もう少し、遊びましょう」


 そういったレシアが突っ込んでくる。その周囲には炎が流れて派手な演出をしてる。さっきの火球よりも熱気があるんだが? お前そんな熱血キャラじゃないじゃん!! って言いたい。僕はとりあえず雷にまた寄せてレシアよりも素早く攻撃を叩き込む。けど……ふっ――とその姿が消えた。


「残像?」

「違うよ、陽炎だよ」


 僕の目が見抜けないなんて……次の瞬間、「せいやああああああああああああああああああああ!」という声と共に、レシアの拳が僕の腹を捉えた。


 そしてその瞬間、炎があふれ出して、僕を焼きながら吹き飛ばした。炎に染まる視界。さらには吹き飛んで色んな所にぶつかってしまう。僕はまだいい……けど背中のヒイラギが……僕はインベントリ内の回復薬を使いまくってなんとか生存した。

 きっと僕が祝福持ちではなかったら今ので終わってただろう。なにせ今は大半のプレイヤーがインベントリを封印されてるからだ。恢復手段か限られてる。


「ふい~熱いです~」


 僕はかなり心配してたんだけど……なんか案外ヒイラギの奴は余裕そうだった。結局一度もレシアはヒイラギに反応することはなかった。気づいてない? まあ自分の姉が幼くなってる……とか思わないしな。

 とりあえずヒイラギが無事でよかったよ。

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