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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2386 前に進む為のxの問い編 770

 嫌な予感がする。それは直感みたいなものだ。フラングランを掴んでその頬をぷくーと膨らませてるレシア。それは見方によっては女の子が頬を膨らませてる可愛い図……なのかもしれない。

 でも僕には危険信号がビンビンなってた。僕はとっさにジェスチャーコードを使って札を呼び出した。そしてその瞬間、レシアはその口から炎を吐いた。あたり一面が炎に包まれる。

 でも僕は無事だった。とっさにフラングランから手を放して使ったジェスチャーコード。それによって呼び出した札は水の札だった。僕はそれを目いっぱい使って炎を減衰させて移動してた。

 流石にレシアの吐いた炎を完全に防げる……なんて思ってない。だって札で現れる魔法は一番簡単な部類の魔法だ。レシアは確実に初球の炎何か使ってこないって確信があった。

 嫌な確信だけどね。でもだからこそ、わずかな時間だけ防ぐつもりだった。何だったら一瞬でよかった。だってそれだけで背後に回れるからだ。吐いてる関係上その炎はレシアの前方にしか広がらないのはわかってた。実際前方にはかなりの広範囲に広がってたから、その攻撃はとても有用だと思う。でも、僕ならかわせる。

 問題は……フラングランから手を放したから今は素手ってことだ。武器がないと攻撃力がね。でも僕はどうにかできると思ってた。それは風だ。風を集めて刃のようにすることができた。でも実際、それはやめた。僕は背後に回って素手でレシアの背中を殴る。

 その瞬間、バリリ!! と強力な電撃がレシアを襲った。刃は通りが悪い……けどだからって本当にただの素手で殴った所で効果が低いのはわかってる。

 なにせ今の状態のフラングランでも刃を通さない程の肌だ。素手で殴った所でHP1もきっと削れないだろう。だから僕は雷の方を使うことにした。刃が通らなくても電気は通るだろうと思ったんだ。

 それは当たってたみたいだ。勿論だけど、一回じゃ終わらない。殴った勢いのまま、今度は逆側を使ってさらに殴って、体全体でくるっと回って、振り返ったレシアの頬をスパーンと蹴りぬく。

 どうやら斬るよりも叩く……の方が効きそうだ。いいのが入ったからか、レシアの体がグラつく。掴んでたフラングランをその隙に回収。すぐさま雷の方に寄せて振り下ろす。勿論、ガツンとはじかれた。でも、それと同時に当たった瞬間にスタンガンの数十倍の電気を流し込んでやった。


「あきゃああああああああああああ!!」


 そんな風にレシアが悲鳴を上げた。今まではなるべく鋭く……と思って雷の特性も鋭さに振ってた。でも、今は違う……ただ持ってるだけでバチバチとフラングランが音を鳴らしてる。

 それだけ雷の方を引き出して風はその方向性を示すために使うようにすることにした。こっちの方がレシアには効くと判断したよ。


「いったーい」


 でも効くといっても……まだまだレシアの目を覚まさせるほどではないのかもしれないけど。

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