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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2381 前に進むためのXの問い編 765

「あれは一体……」


 テア・レス・テレスの人がレシアの姿を見て驚いてる。まあ確かに居そうで居なかったような見た目をレシアはしてる。凶悪そうでいて、けどどこか儚いような……元々のレシアの気だるさの上に、どこか暴力的な感じが相まって逆に不思議さが高まってるというね。

 今だってそうだ。ビシビシと感じる殺気。けどふと挟まるそれが霧散する瞬間。前からレシアは姉妹の中でも不思議系のやつだったが、それはどうやら今でも健全のようだ。

 何のためにあいつはここに? 


「この野郎!!」

「俺達が討ち取ってやるよ!!」


 そういってプレイヤーがレシアに襲いかかる。血気盛んなプレイヤーは常に獲物を求めてるみたいだ。月人もそろそろ飽きてきた……ってことなんだろう。なにせたくさんの月人と戦ってきたんだろうし、最近はそれこそ月人との相手ばかりをしてたと思う。

 だからようやく、ようやく何やら重要そうなNPCが出てきた! ってテンションがあがってるみたい。レシアを倒せば、いいアイテムかそれか貴重なアイテムを落としそうだからね。


 でもレシアはそんなに甘くない。一度「ふあぁーあ」とあくびをする。そこには警戒感なんてのは皆無に見える。けど次の瞬間、スッと目が座ったかと思ったら、


「なっ……に?」


 一人の血気盛んなプレイヤーがその身に大ダメージを負ってた。なにが起きたかの……どうやらレシアはその尻尾で攻撃したようだけど、それだけでもなさそうだった。さらにはレシアはその身を炎が包んでいく。そしてそのまま隕石のように進みだすと、たくさん襲いかかってたプレイヤーたちが次々と吹き飛ばされていく。さらには炎症ダメージが入るらしく、今の回復が普段よりも困難になってる状態ではなかなかに厄介な攻撃をレシアはしてくるようだ。


 魔法もどうやら通らないらしいし、あの炎をまとった状態のレシアを止めるすべがないみたいだ。


 水の魔法で消化しようとしてるの後衛の人達もいるが、中途半端な魔法では焼け石に水だ。その程度じゃレシアは止まらないらしい。ならばと……


「てめえ等後ろに下がれ! 俺達が止めてやるよ!! その隙に一気に攻撃をたたき込むんだ!!」


 そういって前に出たのはこれまたデカい盾を持ってる五人組だ。まさか普段からあの構成で冒険してるんだろうか? なんとも偏った……と思うが、確かにあれなら……と思わなくもない。5人全員がフルアーマーを装備して更には身長よりもデカい盾をもってる。そしてそれを地面にさしてスキルを更に使って防御力をたかめてる。


 さらに五人が横並びになることによって、相乗効果を発揮してるのか、その盾に展開されてる拡張的なシールドが飛躍的に大きいくなる。


「こい!!」


 そんな風に真ん中のやつがいう。はっきり言ってレシアはそんな奴ら無視して周囲をそのまま攻撃してればいいんだが……てかレシアなら普通にそうしそう……とか思った。

 でもどうやら今のレシアはああいう面倒そうな奴らにも突っかかっていくらしい。以前のレシアなら無視してそうだけど、やっぱり記憶が残ってると言っても、レシアも変わってるんだろう。


 レシアの凶悪な炎と、盾を構えてる五人が衝突する。

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