表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2390/2744

2378 前に進む為のxの問い編 762

「えっと~あの~、皆さん、リア・レーゼを救ってください~』


 そういって星読みの御子であるヒイラギが言ってくれた。そんなに大きな声ではなかった。けどそれで結構劇的な変化が起こった。なにせ……だ。その時、今この場所。リア・レーゼで戦闘に参加してる全てのプレイヤーにはこんな通知が来たからだ。


『星読みの御子の祝福を受けました』


 というね。それはどうやらこの地、つまりはリア・レーゼ内で得られるバフらしい。HPを10パーセントアップして防御力もアップしてる。さらにはスキルのクールタイムも3%の短縮つきで、更にはHPの1%の自動回復までついてる。自動回復はそこまで強力かといわれたら一パーセントではそこまででもない。

 でもあるのとないのとでは結構違うだろう。しかも今は全プレイヤーがインベントリを開けることができないんだから。そんな中一パーセントでも勝手に回復し続けてくれるってのは大きい。

 だって最悪戦線から離脱してじっとしておけば、回復薬とか魔法とか待たずともHPを全快までもっていける。


「おお!?」

「なんだこれ?」


 何やらそんな声が周囲から聞こえる。まあ確かに、いきなりシステムがメッセージを伝えてくるのは驚くよね。しかもよくわかんないだろうし。戦闘中の皆さまはそれが何なのか確かめる暇はない筈だ。


 いや、そもそもがインベントリを開けない今、そもそもが確認することはできないか。だってスキルとかの詳細はインベントリから階層を進んでいって詳細を見るのが普通だ。

 それかスキルの本を買う? とか、教えてもらった人に詳細を聞くとかね。一部のスキルは伝授って形で教えてもらって手に入れるスキルもあるから。

 とりあえず何も問題ない……みたいな事を伝えるためにもテア・レス・テレスのメンバーの人が一斉にその声を届けてくれた。


「皆、このリア・レーゼのトップである星読みの御子様が我らにバフを与えてくれた! 戦場の流れはこちらにある!!」


 そんな風に指揮を高揚するかのようにわざわざ伝えてた。そんな時だった。空から何が落ちて来たのは。世界樹の枝葉をべきべきとしながら落ちて来たそれ。


 一筋の光が空から落ちてきて、それはまるで隕石かのように周囲を大きくえぐった。その近くにいたプレイヤーとかNPCの人たちの悲鳴が響く。流石にその異変には僕たちもすぐに気づけた。今の状況で空から落ちてくるとか、月関連とかしか思えない。

 なんだか嫌な予感がする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ