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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2374 前に進む為のxの問い編 758

「友達かい? 僕と……でいいの?」


 いきなり言われたからどう返したらいいのか? とちょっと考えた。なにせここで前のめりに「是非!」とかもちょっと違うじゃん。そんなに幼女と友達になりたかったのかとか思われたくないし? 

 けど実際、この提案はとてもありがたい。だってヒイラギ(幼)の事は把握しておきたいからね。まあフレンド登録とかが出来るわけでもないけど……とりあえず星詠みの御子様の友人というポジションになると、再び会う事もできそうじゃん。

 普通なら絶対に簡単に会えないだろう存在だからね。ローレとのことがあるから、案外気軽に会える立場……みたいに錯覚するが、そんなことは全然ない。普通にここまで上がってきたりしたら平時ならそれこそ犯罪だしね。今は緊急事態だから、僕が風に乗ってここまで来たのを許されてるが、普通なら投獄されても文句は言えないのだ。


「えっと~貴方はぁ助けてくれましたぁ」


 そういってヒイラギ(幼)はぴょんぴょんとしてる。うれしさを表現してるのだろうか? ヒイラギの癖にかわいい。いやもう別人……と思った方がいいんだろうけど……どうしても、ね。以前のヒイラギがちらつくんだ。


「だめですかぁ?」

「いいや、そんなことはないよ。僕でよければ」


 そんな風にいって僕は手を差し伸べた。するとその小さな手で両手を使って僕の手を包んでくれる。


「私の~初めてのお友達ですぅ」


 嬉しそうなヒイラギ(幼)。きっと立場的に友達といえるような存在が彼女にはいなかったんだろう。なにせ彼女は星読みの御子だ。このモブリの国では、二大勢力の一方のトップだからね。事実上。

 けど今のこの子を見る限り、ヒイラギ(幼)が権力を意識してる……とは思えない。この子は純粋な子供だ。以前の記憶が残ってるとも今の所思えないし……そうなるとこのままこいつらの元にいるのはね……と思ってしまう。本当にヒイラギ(幼)の事を権力の道具じゃなく、ただ一人のヒイラギとしてみてくれてる人はいるのだろうか?

 それが心配だ。


「なぁ、大切な人はいるの?」

「うん~? 貴方です~私はぁヒイラギですぅ。貴方はぁ? お友達のお名前教えて~」


 そういえば自己紹介もしてなかったな……と思って僕は「スオウだよ」と教えてあげた。なまじこっちは知ってる分、自己紹介とか抜け落ちてた。ヒイラギ(幼)は「スオウ、スオウ」とブツブツといって繰り返して覚えようとしてくれてる。

 大人の姿の時から、そのおっとりとした口調は変わってないようだけど……そののんびり感がこの幼さだと危うく思えてしまう。放っておけないっていうか? そんな感じだ。

 それに大切な人で真っ先にいまさっき友達になったばかりの僕を言った所を見るに、信頼できるような……心を開けるような存在が彼女にはいないんだろう。ならば、ますます心配だよね。

 このまま周囲の傀儡にしていいのかって……そう思う。

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