表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2385/2746

2373 前に進む為のxの問い編 757

「覚えてるぅ~ですかぁ?」


 女の子のか細い声が聞こえる。その反応的に既に僕は彼女が僕の事を覚えてはないな……と思った。そもそも見た目もかなり変わってる。てかなんか幼くなってるし……最近セツリの奴がレシアと出会ったらしい事を言ってた。

 実際あのシステム外の姉妹も僕はこの新生したLROへと転生させたし、いてもおかしくないのだ。でもどういう風にLROに溶け込んでるのか? そこまでは知らなかった。

 レシアはどっかのドラゴンの腹の中にいたとかなんとか聞いた。よく見つけたなって感じだけど、まさかこいつは幼児退行して、記憶も失ってるなんて……いやそもそもレシアのように記憶がある方がおかしいような? だって確か全てまっさらな状態にしたはず。

 だからこっちのほうが普通のはず。そう僕の目の前にいる星詠みの御子……それはかつて戦ったシステム外の存在……ヒイラギだった。ヒイラギは姉妹の中ではお姉さん属性だった筈。けどなんの因果なのか……今は幼女になってしまってる。

 どこもかしこも小さくなってるな。前はそれこそお姉さんだったからグラマラス担当といってよかったはずだが……腕も脚もとても細い、小さい。体も薄っぺらくなってる。


「私はぁ貴方の~……知り合いぃ?」

「いや、勘違いだったかな? そもそも僕の様なただの冒険者が君の様な身分の高い人に会うなんてことないし……ごめん」

「謝らないでくださいぃ。私はそんな大層な人じゃぁぁぁ……星読みの御子も、よくわからないですしぃぃ…」


 何やら影があるような言い方だ。僕が無理矢理こいつら姉妹をLROの中に組み込んだからね。きっと無理が出てるんだろう。なんか踏み込むのが怖いが……実際今、どんな環境なのかは気になる。

 実際何も覚えてないのなら、彼女は僕が知ってるヒイラギじゃない。そしてもちろん、セツリが知ってるヒイラギでもない。ただの子供……ならば、あんまりな境遇にいるなら、ちょっと責任を感じてしまう。

 それにセツリは姉妹ともう一度会いたいと思ってるし、その時の事を考えるとここで邂逅できたのはありがたくはある。詳しく聞いてる暇はないが……それでも知り合いよりも進んで友達とかになっておきたくはある。まあ友達ってどうやってなるのかよく分かってないんだけど……僕はそんなに友達が多い奴じゃないからね。

 来るものは拒まないんだけど、こっちから積極的に作りに行くか? というとそういう性格じゃない。しかもこのヒイラギは幼女である。僕は高校生だ。それが幼女と友達になろうとする……いやまあここはLROだからね。リアルよりはまだましだと思うが……なかなかに危ない奴に見えてもおかしくない。

 それにまだ僕たちは出会ったばかり……ヒイラギだって僕に対して警戒心を……


「あのぅ……わ……わわ……私と~、友達になっていただけますかぁ?」


 おどおどとしてるんだけど、なぜかヒイラギ(幼)からそんな事を言われてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ