表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2384/2702

2372 前に進む為のxの問い編 756

 実際安心した時が一番危ないとか言われてるから、安心していいと言ったけど、僕は警戒は緩めてない。だからこそ風帝武装はそのままにしてるしね。どうやら僕の言葉で次を見始めた星詠みの御子様の周囲の人たち。一体これらどうするのか……一応お礼を言われたけど、その話し合いには僕は参加できないらしい。

 てか当事者である星詠みの御子様も入ってないけどね。彼女は既にその顔を隠すような布をつけてる。けどなんか視線を感じる。ジッとした視線。なにせ顔の向き的にこっちを見てる気がする。


「これからどうすれば……」

「下の連中が月人を一掃してくれるのを待てばいいのでは?」

「ここは……」


 そういってなんかこっちを見てくる護衛の面々。けどそれは流石に他力本願すぎやしないだろうか? ずっとここで彼らを護衛? 流石にそんな風にサボってられない。

 ここはもう大丈夫かもしれないが、月人は下の方が多いし、沢山の人たちが今も頑張ってる。なのに……ただ待っとくだけ? はっきり言ってプレイヤー達はここに住んでるとかじゃないんだぞ。

 いや、何人かはこのリア・レーゼにちゃんと家を買ってる奴もいるかもしれないけど、ここを本当に一番に守らないといけないは彼女たちのはずだ。それなのに……きっと彼らは星詠みの御子が最優先なんだろう。彼女さえ助かれば……の精神だと思われる。

 でも……そんなのは間違ってるだろう。僕はこのままここに引きこもってようとしてるモブリ達を無視して、とりあえず星詠みの御子様の前にいった。


「君はどうしたい? まだ戦闘は終ってなんてない。たくさんの人がこの下で月人相手に戦ってる。それに被害だってかなり出てる。ここに暮らす人たちが困ってる」


 そんな風に僕は星詠みの御子様へという。すると周りのモブリ達が「無礼だ!」とか「恐れ多い事をするな!」とか言ってくる。「聞いてはいけません!」とかも言ってるな。

 この星詠みの御子様はもしかしたらこいつらの都合のいい神輿……なのかもしれない。ローレの奴は星詠みの御子という立場を使って好き勝手やってたから、こんな奴らに操られる……なんてことはなかった。

 でもそれってあいつが特殊なだけだよな。もしも星詠みの御子が子供ばかりが選出されたりするのなら、何もわからないその子を傀儡として自分の都合よく権力を掌握しようとする奴が出るのは歴史が証明してる。


「うるさいな。僕は彼女に聞いてるんだ」


 そういって僕は風を使って僕と星詠みの御子様を包み込む、その姿と声をシャットアウトしてやった。これでここには僕は彼女だけだ。てか……ずっと気になってたんだど……


「僕の事を覚えてる?」


 僕はその子の目線に合わせるために膝をついてそういった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ