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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2371 前に進む為のxの問い編 755

「おお! たった一人であれだけの月人を!」

「やはり肉弾戦は我らよりも彼らが適任ですな」

「御子様の見立て通りですな!」


 僕が月人を一掃すると、ようやく安心したのか、星詠みの御子様の身辺の人たちの言葉が多くなる。僕は一応ほかにもいないか、コードを観れる目にして一通り周囲を警戒する。なにせ月人って色々なタイプに進化してる。今回の緑色の奴もそうだ。他の所では見たことなかった。だからもしかしたら特殊な進化をして潜んでる奴がいたとしてもおかしくない。

 月はかなりの特殊性がある。だからこそ、これまでの常識とは違うような……これまでのスキルではわからないような特性を獲得しててもおかしくない。でもこの目なら……コードを見るこの目ならどんな特殊な進化をしたとしても見える。だってコードは原点といっていい。ゲーム部分じゃないからね。いわば裏側。普通ならプレイヤーには見えない……見てはいけない部分だ。

 

(大丈夫そうだな)


 周囲を警戒してたけど、月人はやってこないらしい。近くにはいるみたいだけど、中にいる僧兵とか神官・巫女たちが頑張ってるみたいだ。それらならこっちに来て星詠みの御子様の警備を強化をしてた方がいいような気がするが……きっとここにいる人たち以外はこんな状況になってるなんて気づいてないんだろう。

 なにせそもそもがこの星詠みの御子って立場はかなりこのリア・レーゼでも特殊というか、特別だった。最初はローレだって一枚障子というか……そんなのを隔てて話してたくらいだ。きっと彼女の本当の姿を知ってる人ってこのリア・レーゼにも数えるほどしかいないとか……そんなのだと思う。てか、ローレがやってきて色々とこっちを担当してたら、もっとどうにかできた気がするが……


 だってあいつは今やその立場を失ってるわけだけど、あいつはそこそこ長く星詠みの御子としていたわけだから、きっとこの建物の構造だって誰よりも知ってるだろうし、裏道だってわかってるだろう。いざとなったら、一番に駆け付けられるプレイヤーだったはず。


(いや、いない奴に文句を言ってもしょうがないか……)


 実際この襲撃は誰もが予想なんてしてなかった。しかも普通イベントとか銘打ってやるのなら、もっと人が集まりやすい時間帯にしてくれるはずなんだ。それなのに始まったのは夜のとばりがおりきった深夜。

 来なかった奴を責められる状況じゃない。


「とりあえず周囲には月人はいません。安心してください」


 そういって僕は星詠みの御子様達に安心していいと告げる。なんとか任務をやり遂げることが出来た……かな?

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