2368 前に進むためのXの問い編 752
とりあえず僕は風帝武装を生かして素早く、そして縦横無尽な動きで進化した月人達へと剣を叩きこんでいく。本当ならこの一太刀で格好よく月人達を倒して「なんかすごい強い奴がきた!?」感を出したかったんだけど……いかんせんそこまでうまくはいかなかった。
野生の勘なのかなんなのか、月人達は僕が近づいてきたらそれを察知しやがった。そのせいでまともにフラングランを叩き込めたのは2体くらいだ。そいつらは首を飛ばしておいたが……
「うわっ……」
なんと、僕が首を飛ばしてた月人に別の月人が食らいついてく。これって……やっぱり同族を吸収して自身を強くするっていうプロセスだろうか? そんな気がする。
何体か同族を食ってるのに加わってるから、これがチャンスだろう。僕を見てイラついてるらしい月人達がこっちに向かってきてる。この間にモブリ達は集まって次の一手をお願いしたい。
「貴方は……」
そんな意味のない事を言おうとしたから僕はかぶせるようにいうよ。
「今のうちに僕の後方に集まってください。それと出来るなら魔法を! あいつらの相手は僕がします!」
「そんな一人でなんて」
「そうだ! 奴らは進化体だぞ!」
そんな声が聞こえてくる。一応僕は怪しいやつだろうけど、ピンチを救ってはくれたから少しは信用があるんだろう。流石に一人で進化体を相手にするのは……ってことなんだろう。
それに僕はなにか抱えてるしね……あ、そっか。
「そういえばこれ、あなた達で保護してくれません?」
そう言って僕はその場に抱えてた白い布を置く。するとそこからモゾモゾと顔が出てきた。
「御子様!!」
「ごごごごご無事で!!」
そんな事をいって案の定この場のモブリたちが集まってきた。感動の再開だろう。そんな再会に無粋な真似をする月人は僕が全て引き付け……
(え?)
え? えええええええええ!? 僕はその星詠みの御子の顔を見てそんな事を心で叫びつつ、やることはやるために前に出た。一体なにがどうなってるのか……いや、けど……
(ありえないことはない……か)
そう思いつつ、僕はようやく二本使うことができるようなったフラングランで進化してる月人をまとめて相手にしてる。