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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2365 前に進む為のxの問い編 749

「これを」

「これは? 今度我々が売り出すことになるマジックバックです」

「マジックバック……」


 なるほど……と思った。なにせ今は月の影響なのか、インベントリが今呼び出せない。いや、僕は呼びだせるんだけどね。なにせそのやり方を僕は会長に教わった。

 けど今のこの月の影響下でそれが出来るのは僕と会長だけだ。コードを操れるから、月の影響を逃れるようなことができる。


「いや僕は……」

「わかってます。ですがもっててください。戦闘では何が起きるかわからないでしょう? それに宣伝でもありますから」

「よくやるよ。あいつらしい」


 僕はそういってマジックバックを受け取った。マジックバックはこのLROの世界にもある。けどその価格は目玉が飛び出るくらいには高い。まあトップ層のプレイヤーとかならもってたりするけど……でもプレイヤーよりも現地の人の方がそれを持ってるのは多かっただろう。


 だってプレイヤーにはインベントリがあった。入れる制限はあるが、それでもバックとかを使って持ち歩くよりも全然沢山の物を異空間に収納できるインベントリがプレイヤーにはあるんだから、そもそもがマジックバックをとんでもない価格を出して買う必要がなかったんだ。

 マジックバックに憧れてるのは現地の冒険者とかだったりが多かった。けど今はインベントリが使えない。このテア・レス・テレスの配慮には今一緒に戦ってるNPCだけではなく、プレイヤーもありがたいだろう。


 中身を確かめてみると、中には上級回復薬が10個と中級が30個に初級回復薬が100個あった。それに精神疲労を軽減する物もあったり、あとは各種状態異常に対応できるものもいくつかあるようだ。初めてマジックバックを使ってみたけど、どうやらその口を開くと、今入ってるアイテムがインベントリのウインドウのように小窓で出てくるらしい。


 どうやって取り出すのか? というと。小窓をから選択しても異空間から出てくることもできるし、手を突っ込んで取りたいアイテムを思い浮かべればそれが自然と手の中へと現れて、それをひきだすって感じだ。


「このアイテムって」

「大丈夫です。安心してください。会長は無償でそのアイテムを使う事を求めてます。マジックバックはあとで返してもらいますが、中のアイテムの請求はしないことを誓いましょう」


 テア・レス・テレスの人はそういって丁寧に頭を下げる。戦場で配るマジックバックすべてに同じようなアイテムが入ってるとしたら、かなりの数を用意しないといけないが……かなりの太っ腹だなって思った。


 とりあえず僕はお礼をいってマジックバックを腰につける。わずかに重さがかかるが、中身に対しては全然軽い。だってウエストポーチみたいなサイズだからね。

 僕は準備を整えてその場を蹴って星読みの巫女の救出に向かった。

 

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