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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2357 前に進む為のxの問い編 741

 月の光を凝縮したような銀色の雨が降り注ぐ。それによってその雨に当たった月人が次々と燃えだした。すると大量の月人が苦しみの中で、まるで解けるように床に溶けていく。


「ええー」

「やりますねメカブ! そんな凄い魔法を持ってたなんて!!」

「凄い! どんどん月人が倒れていく!!」

「これならいける! 俺たちも行くぞおおおおお!!」


 そんな風に私の魔法で気勢が出て来たプレイヤーの皆さんが一斉に中央の壁の内側へと押し寄せてくる。なんとかまだ形を保ってる月人が声を張り上げて応戦しようとしてる。けど勢いがあるこちら側のプレイヤーの一撃に沈んでいく。


「行ける! いけるぞ!」

「その魔法をもっと頼む!!」


 なんかそんな事を言われてしまった。そんなことを言われても……ね。だって私、この魔法知らない……し? 確かに今見える範囲の敵は私のさっきの魔法? で倒れたり弱ったりしてる。けどまだまだいる。月人は色んなとこからやってきてる。道路をちゃんと走ってるやつはいい。屋根を飛んでくるやつとかもいるからね。

 その中には進化してる月人もみえる。私たちはこの貴族の区域である壁の内側から月人を追い出し、城の方まで押し戻したいと考えてる。

 だからこそ、少しずつ前線を上げていかないといけない。だから勢いは大事だ。私のさっきの魔法はどう見ても範囲的な攻撃をしてた。オウラさんは私とパーティーを組んでるからフレンドリーファイアはなかったけど……普通にやったら皆さん巻き込まれるよね? 


 そんな事を思ってるとピロンと音が聞こえた。そして私に大規模アライアンスの参加を承諾するかどうかの案内がでてくる。まさかこれだけの今日あったばかりだろう人達をまとめてアライアンスをテア・レス・テレスは組んでるのか。

 まあ会長なら出来るか。私はとりあえず了承しておいた。そしてアライアンスを組めたのなら、私の魔法に巻き込まれる人はいなくなるわけだから魔法を撃っても問題にはならないだろう。てか皆さん待ってるよね。


(けど……どうやって打てば? まあさっきと同じようにしてみればいっか)


 私はそう思って、さっきと同じようにまずは自分が撃つつもりでいた魔法の詠唱を始める。すると……だ。すると勝手に口が別の詠唱を紡ぎ始める。そしてやっぱりさっきと同じ魔法を私は発動してた。


(うん……二度目でも思う。この魔法何?)


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