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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2354 前に進む為のxの問い編 738

「なんでこんな……」


 私はそんな文句を垂れてる。実際……だよ? 実際私いる? って感じだもん。なにせ会長事日鞠がいればね……事足りてる印象である。彼女が率いるテア・レス・テレス。その軍勢は三千はいるらしい。

 さらに言うと、その三千+現地に既にいて月人と戦ってるプレイヤーとか現地のNPCとかいるからかなりの戦力増強である。テア・レス・テレスはこのゲームの最大チームとか言われてたけど、実際その規模を正確に把握してた奴なんていなかっただろう。


 そもそも誰がそのチームなのかってそういう統一的なものがないとわかんない。まあテア・レス・テレスの場合はあるけど。制服とかね。けどあれも誰もが着てるわけじゃないし……多い多いとは言われても流石にこの規模とは。


 いや数万単位で確かにいるみたいな……そんな話はあった。けどさ……数千とか一気に集まるとか思わないじゃん。このゲームは何をするのも自由だしさ。別に戦いだけがやることじゃない。だからこそそんな戦闘向きじゃないプレイヤーも多い。けど流石に今回連れてきたのは戦闘に向いてる奴らだと思う。

 そしてそんなのが一気に三千? 頭おかしい。しかも言っとくけど、今は深夜である。そんな数を一気に率いてこれるなんて実際どれだけの数がいるのか。万単位いるのなら、その中の三分の一くらいなら行けるのだろうか? 


 しかもさらに凄いのは会長の奴は自分たちの兵だけじゃなく、次第にその現場の指揮権って奴を掌握しだしたことだ。実際沢山のプレイヤーがこの事態に危機感を覚えてログインしてきてた。

 でも問題なのは、それだと皆さん各々戦ってたということだ。沢山の敵と味方が入り乱れての戦闘……それはとても危なく面倒だ。パーティーになってないと、攻撃の余波とか食らうし、乱戦なんだから思わず別のプレイヤーに攻撃が当たってしまった……なんてのは実際そこら中で起こってただろう。


 パーティーならそんなことがあってもダメージにはならない。けどそうじゃなかったちゃんとダメージになる。だからこそ、大規模戦闘の時はアライアンスというパーティーを何組も繋げたような枠組みをつくって挑んだりするんだ。

 エリアバトルならそんな事をしなくても、そこにいるのは敵と味方だけだからわかりやすくなってる。でもこれはエリアバトルではない。だからこそちゃんとした区別がシステムにわからせる必要があるんだけど……なにせ勝手に集まってきた人たち同士でいきなりパーティーからアライアンスなんてそんなのは無理話だ。


 いったい誰がその音頭を取れて、そして皆を統率できるのかってことである。けどどうやら会長は出来るようだ。勿論最初からいきなりその場で頑張ってた人たちを説得して回る……なんてことはしなかった。


 テア・レス・テレスはまずは行動で示す。押されてた戦線を立て直して、防衛線を構築。数の有利を利用して、物資を提供して信頼と落ち着きを戦場に提供した。余裕がなかったら言葉なんてきけない。

 でもテア・レス・テレスはその余裕をあたえたのだ。だからこそ、誰もが自然と会長の言葉に従うようになっていった。そうやってどんどんとプレイヤー側は有利になっていく。


 ね? つまりは私は別にいらない。そもそもこの目のスキルも要求されてないし……

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