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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2348 前に進むためのXの問い編 732

「「「「うおおおおおおお!!」」」」


 そんな大多数の声。それはスオウが超大型の月人を倒したから……と思ってたんだけど……


「ん?」


 なんか違う? その叫びをちゃんと聞いてみるとその声は「スオウ! スオウ!」とか言ってない。みんなが別に示し合わせたように声を出してるわけじゃないから、聞き取りづらいが少なくとも「スオウ」ではなさそう。もっとよく耳を澄ましてみる。


「「「会長! 会長! 会長おおおおおおお!!」」」


 そんな風に聞こえる。会長? それってつまりは日鞠だ。あいつがここに……来る可能性は全然ある。なにせテア・レス・テレスは最大チーム。そして色々と頼りになる技術とかもってるし、何よりも人数が多い。会長である日鞠の一声で、それこそ数百人は集まりそうな……そんなチームがテア・レス・テレスだ。確かに彼らが来たらどうにかできそうな気がする。

 それに会長と叫んでるところを見るに、本人が降臨してるんだろう。


「会長が来てるみたいね」

「なるほど、なら納得だ。スオウよりもよりなんとかできそうだし」


 エイルがうんうんとうなづきながらそんな事をいってる。まあ確かに……スオウには悪いがどっちに頼りたいか……となったら会長だよね。でもそれをあんまりしないのは、彼女にはなんか恐れ多い……という気持ちがあるからだ。本当の意味でなんでも出来る。困ったことはなんでも解決してくれそう……そしてそれはきっと間違ってない。でも……だ。会長は本当に……なんというか……完璧なのだ。

 なんか会長に持ち寄っていいような悩みではない――みたいなさ。そんな風に勝手に思ってしまう。実際あの子は誰もを助けようとするだろう。その天才ぶりを鼻にかけずに皆の役に立とうとする――そういう子だ。けどだからこそ忙しいのだ。

 まあけど会長が来て、そしてスオウがいる。なら……確かになんとかしてしまうだろう。会長だけでも確かになんとか出来ると思える。それは確かだ。けどあの二人は揃うとなんというか『無敵感』……みたいなのが生まれる。超大型の月人も哀れだったね。そしてしばらくすると、どうやら普通の月人達も一掃されたみたいだ。


「ふう……終わったわね」


 私は一仕事を終えたかのようにそういった。実際はとっくに目は封印済み。すると――


「ご苦労様」


 そういってなんかぞろぞろと同じ制服に身を包んだ人たちを引き連れて会長がやってきた。

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