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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2346 前に進むためのXの問い編 730

 私の目は超大型の月人へとは向いてない。月……へと向いてる。なにせ私のこの目は個人に使える様な能力ではなく、いうなればマップ兵器みたいなものだからだ。実際月に効果があるのか? はわかんなかった。

 なにせ流石にアレだけの対象に使ったことはなかったからだ。けど私のこの目の対象の説明的に多分大丈夫なはずである。見た目に変化はないから分かりづらいが……いや、スオウならわかるか。


「これは……お前のそれ、本物か?」

「祝福でなにか見えてるんでしょ? ならあんた自身の目を信じなさいよ!」


 私は格好良くそういってやった。するとスオウは一瞬だけ考えて、私に背を向ける。そしてこういった。


「どのくらい持つ?」

「30秒ってところかな?」

「分かった。助かる」


 そしてそのまま走り出すスオウ。やっぱりだけどまだ風を掴んでない。大丈夫なんでしょうね? だって風をつかめないスオウって……はっきり行ってあんま強くない印象がある。

 あいつの強さって大部分がその風じゃん。祝福も勿論強いがあいつよりも会長が使いこなしてるからね。会長の祝福の使いこなしはもう反則でチートだよ。このLROを改変しだしてるレベルだよ。なにせ新しい要素を加えてるし……ヴァレル・ワンなんてその最たる要素である。

 あんなの作れる要素とか機能があったの? って感じだし。まあ技術として……なら鍛冶屋とかそこらへんを極めた人なら個人でそんな物を作って販売をする……ってなら実はできたかもしれない。

 でもなんかシステムに組み込まれてるからね。それは私達全プレイヤーに影響することである。それをできてしまうのか『祝福』というチート要素。普通はプレイヤーには見えないシステムの領域……それが見えて干渉できるようになるってことらしいからね。


(まああいつならなんとかするでしょう)


 私がせっかく切り札まで使ったんだ。あっちも切り札位切ってくれないと釣り合いがとれないよね。それに一応月の妨害は今、私がこの目で防いでる。それで実際はスオウの力は戻ると思ってたけど、そうじゃないらしい。でもここまでくらいしか私はできない。


(30秒とか行ったけど……まずい目が乾いてきた)


 まずっ、目を閉じたい。けどこの目の効果は見てないとだめなわけで……瞬きしたら解除される。だから瞬きできない。でもしたい……一瞬ならいいかな? いいよね? 


「おい、なんかプルプルしてるぞ?」

「えっと……目薬とかもってない?」


 私は残ってるエイルにそう聴いた。

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