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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2341 前に進むためのXの問い編 725

「スオウ君! 起きてください!!」


 そういって何のためらいもなくリルレットちゃんが自身の回復薬を使った。インベントリが開けない今、回復手段が限られてるのだから、普通ならもっと躊躇してもおかしくない。だって回復魔法が出来る人たちはいるが、ちゃんとタイミングよくそれをやってくれるか? はわかんないからだ。いや、ちゃんとチームとして来てたらきっとチームを優先するから大丈夫だと思えるだろう。けど大体そうじゃない。もちろんチームの人たちもいるだろうが、大体はこの事態を知って、慌ててきてる人たちがいっぱいだ。だから結構まとまりがない。回復の役目を担ってる後衛の人たちはチームとなってないと、自身で頭の上のHPバーを必死に凝視して少ない人を見つけては回復魔法を向ける……とかしないといけない。


 それは実際、とても大変だ。面倒だといっていい。ちゃんとチームやらアライアンスとか組んでると、手元に画面を表示させてそこでまとめて皆のHPとかバフ、デバフの状況をリアルタイムで見れる。それならまだ楽だ。なにせ手元で全て確認できるんだから。でも今の状況ではそんなことが出来てる人はきっといない。だからせめて自分たちの知り合いたちだけで、やっていくしかないわけで……そしてインベントリが開けなくなってる今、回復手段がとても貴重になってしまってる。


 それなのになんのためらいもく使ってしまえるその心意気。いや清さ……なのかもしれない。私なら無理だ。自分の為にとっておこうと思う。だから今私は「ラッキー」と思ってる。しかもリルレットちゃんは一本じゃなく続けざまにもう一本使った。インベントリなら、割れるなんてことがないから上限まで回復薬というのはストックしてるのが普通である。

 そして何かあった時の為に、結構な人が腰のポーチとかにも回復薬を忍ばせたりしてたりする。みんな多分それを今使ってる。けどポーチに入ってる回復薬なんてのは大体三本位である。だからリルレットちゃんは何の躊躇いもなく三本の内の二本を使ったという事になる。残りの一本があるのか、それとももうないのかわかんないがそもそも三本しかなかったら私なら使わないよ。

 そもそもスオウとか、もしかしたら自身で回復とか出来るかもしれない。バシバシひっぱたいて起こすだけでよかったのでは? こいつ結構色々と規格外のスキル持ってるんだし、こっちが気を遣う必要ないとおもうのに……リルレットちゃんは甘い。


「つっ……」

「スオウ君、よかった。動けますか?」

「あ、ああ。リルレット? それにエイルも……」


 私はスルーか? いや元から知ってたからだろうけどさ。まあけどよかった。もしかしたら私が魔法をスオウに当てたのばれてるかも? とか思ってたからね。どうやらスオウは私が間違って……いやまったくもって私のせいじゃないけど、私の魔法が当たったことには気づいてないみたいだ。

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