2339 前に進むためのXの問い編 723
しょうがないから私はエイルとリルレットと共に走ってる。けど二人とも早い。元気だね。流石若者である。
「ちょっと速い……」
「大丈夫メカブちゃん?」
「おい、そんなに速く走ってないだろ? てか、LROなら30分くらい走り続けるとかできるだろ?」
アホか。どこのアスリートだよ。その30分も軽ーくじゃなく、全力30分とかでしょ? 出来るか!? そもそも私は後衛なんだよ。
「私は……後衛だから……」
「俺もだよ」
確かにエイルも後衛だった。けどそんなのは関係ない。
「私……だから!」
「それでいいのかお前!?」
別に私は自分を恥じるなんてことはしないのだ。私は自分が素晴らしいと知ってるからね。別に走れないから何だってことだし、他人がどう思おうと、私は私を好いてるからいいのだ。私は自分を否定なんてしない。それだけは自信がある。
「と、とりあえずここで止まるのは危険だよ。私たちが一緒にいる間は守ってあげられるからね」
そんな事をいって引っ張られる私。リルレットちゃんはとても私の事を思ってくれてるのがわかるから好き……なんだけど……このいつもくっついてるちっこいのがうるさいな。どっか行ってくれないかな?
「はあ……」
「おい、こいつ今俺の事を見てなんかため息ついたぞ!!」
目ざとい奴である。そういう目ざとい所もなんかきもいよね。リルレットちゃんはなんでこんなのと一緒にいるのか不思議である。
「ははは、流石に気のせいだよ。ね」
私はコクコクとうなづく。そんな訳ないじゃんね。今はとてもまじめにやらないといけない状況だよ? 全くエイルはもっと真剣になってほしい。
「なんか失礼な事を言われてるような……」
被害妄想乙――そんな事を思ってると、二人で月人を時々追い払いつつ、私たちはスオウ君が吹っ飛ばされた所まできた。あんまり気絶してるところなんて見たことなかったけど……スオウはあの超大型の月人によって更地になった範囲から出て、建物に突っ込んでた。しかもなんか壁から尻が出てる状態である。
「す、スオウ君大丈夫!?」
そんな風に慌てるリルレットちゃん。でも私はにやにやしちゃうよ。
「あっ、ちょっと待って」
「はは、こりゃあいい」
なんか私とエイルの奴が考えてたことが同じらしい。私たちは指でカメラを作ってそしてカシャっとLROの機能で写真をとった。そして二人でこの様子を見て笑う。
「「あはははははは」」
するとプルプルと震えてるリルレットちゃんに二人して怒られた。なんで私まで?