表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2347/2708

2335 前に進むためのXの問い編 719

「なっ!?」

「なにあれ? キモッ!? キモいキモい!!」


 そんなことをメカブは言ってます。この子は本当に騒がしいですね。静かに自分の役割をこなす……ということをできないのでしょうか? まあでも……気持ちはわかりますけど。確かにアレは気持ち悪い。虫とかを普通に素手でつかめる私ですけど、アレは流石に触れるのをためらってしまういますね。そのくらい気持ち悪い。


 どうなってるのか……確かに私とスオウくん、二人の上下からの攻撃で長い超巨大な月人の頭を砕きました。それは間違いないです。けどそこに月ヘビが入っていったんです。

 本当に気持ち悪い。まるでアレでは……『寄生虫』です。大きな体から、ニョロニョロとした月ヘビの胴体が出てる。そして……なぜかそのまま動き出しました。


「なんで動いてるんだよ?」


 そんな風にスオウくんは言いました。でもきっと誰もが思ってることでしょう。それに……スオウくんはすぐに気持ちを切り替えて攻撃をします。でも駄目です。なんだか攻撃が効いてない? そもそもが……です。HPの表示がおかしい。


 普通はHPのバーはカラーで見えてます。でも今はどうでしょうか? あの月人のHPはさっきまでは確かにカラーでちゃんと減ったり回復してたりしてたのが見えてました。でも今は違います。なんだか、灰色になってます。そして増えたり減ったりはもうない。

 そういう次元じゃないみたいな……そんな感じになってます。


「これももしかしたら月の……」

「でも私だけじゃやっぱり月の光を遮るなんてできないんだけど!!」


 どうやらメカブだけでは月光を遮るのは無理があったみたいです。詠唱が絶対に必要になるこのゲームの魔法。詠唱をしてる内に空に出したポイズンミストはやっぱり周囲に拡散していってしまいます。

 そのせいで、いくらやっても完全に月光を遮る……なんてのは不可能みたいです。さすがに無茶だったみたいですね。でも多少は遮ってます。けどそれも常に繰り返し発動させ続けさせないとすぐに拡散していってしまうでしょう。

 そもそもが多少月光が遮られたからといって月の影響が減少してるかも……今やわかりません。なにせもうこの眼の前の超巨大の月人にはHPの増減がなくなってる。スオウくんもこの現象には気づいてるでしょう。なので今度は首根っこから出てる、月ヘビの胴体をスオウくんは狙うことにしたようです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ