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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2333 前に進むためのXの問い編 717

「ポイズンミスト」


 メカブは詠唱の最後に言った。私は走りながら空を見る。やっぱりだけど一回では月光を遮るなんてそんな濃さでも範囲でもありません。けどすぐに再び詠唱を開始してすぐに2発目、3発目と発動していきます。

 私は前からやってくる普通サイズの月人をかわし、殴り飛ばしつつ、前に進みます。コイツラをうまく利用できないでしょうか? こいつらも月光……月の光によって常時回復状態プラス興奮状態になってるようです。

 さっきまでよりもその攻撃が重くなってるのがわかります。どうやら月人は月の光の元だとパワーアップする……みたいですね。でも考えてみたらそれは当然なのかもしれないです。けどこれまでもきっとプレイヤーの中には月光の元、戦ってた人たちもいたと思われますが……気づかなかった?

 いや、もしかしたら意図的に隠してたのかもしれないです。なにせこの月人事態に意思やら知能……は感じられません。けどこいつらを率いてる月の女王……まあそれはセツリなんですけど……セツリは実質的にはこの者たちの指揮をしてるわけじゃない。

 これらのことをやってるのは妖精王。だからきっとその人の作戦だったのでしょう。効果的に……一番のタイミングでそれを開示する……とてもいい作戦と言うしか無いですね。

 どうしてこんな深夜なのか……それにはきっとこれだけ月が輝くから……というのもあるのでしょう。それに空から降り注ぐ月光はあまねく大地に注いでます。同時多発的に首都を襲撃するのも、月からしたら十分に可能……ということでしょう。

 実際月光による回復やらパワーアップ状態は今になってようやく……ですからね。もしかしたらプレイヤーが徐々にどの首都でも増えてきて、もりかえしてきたのかもしれないですね。


 だからこのタイミングで月は次のカードをきった。流石にメカブの魔法ではこの首都の更に狭い範囲しか遮れないでしょうが……きっと別の誰かも同じ様な事をするでしょう。今はここ……この場所のことを考える。他に気を取られてると、失敗してしまうかもしれません。


 それでは駄目です。まずは眼の前のことからコツコツと……それが大切だと私はしってます。


「あと何回これやらなくちゃいけないわけ?」

「もちろん月光を遮るまでです」

「喉が痛いよ。のど飴頂戴」


 この子は……もっと切羽詰まってほしいですね。大切な役割なんですからね。それが分かってますか?

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