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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2331 前に進む為のxの問い編 715

 硬い……それが月蛇を装備した超大型の月人の印象です。だってさっきまではスオウ君にいいようにされてた超大型の月人。けど二匹を装備してからはなかなかに堅実な戦い方を相手はしてる。


 月蛇が槍と盾になった。それだけの大きさはなかったけど、なんか超大型の月人の手に納まったと同時にその姿を変化させた二匹は槍と盾になったのだ。かなり姿そのままって感じではある。槍になった月蛇は自身の体をピーンと伸ばして、その口から舌を出して固まってるみたいな? そんな感じだ。それに実際は握ってるというか、蛇が腕に絡まって装着されてる感じだから、案外手は自由に動くようになってる。

 盾の方は蛇がグルグルととぐろを巻いてるようになっただけとも言えるような……そんな丸い盾になってます。それで十分な防御力があるのか? と思うかもしれないですけど、実際十分みたいですね。なにせ風と雷を纏ってるスオウ君の攻撃を着実に受け止めてます。実際はスオウ君の攻撃は通ってます。


 ちゃんと超大型の月人へとダメージは入ってる。それはHPを見てるからわかります。けど……


「回復してるじゃん。あいつの取柄ってスピードなんだからもっと速く動きなさいよ」


 そんな事をメカブちゃんが言ってる。今のあの状態のスオウ君の取柄は流石にスピードだけ……ではないと思いますけど、一番の強みは確かにそのスピードでしょう。けどそれでも回復してる。


 月の光がそれをしてるとなると、それ以上の速度で削るしかない。それが出来るのはここにいる全員であの超大型の月人へと攻撃を仕掛けるってくらいしかないでしょう。

 けど私達では有効打を与えることすら厳しい。足元をチクチクするくらいしかできないですからね。後衛の人たちに頑張ってもらうしかないですけど……普通の月人もどうやら……回復をしてるみたいです。これは厄介です。それにさらに言うと、周囲の建物が無くなって、残ってしまったのが教会だけになってるから、そこに月人が押し寄せて来てます。


 あそこには沢山の避難してきた人たちが……絶対に守り通さないといけない場所。敵は常に回復をかけられてる状態で、こっちは回復手段に限りがある。いえ、回復魔法ならMPがないLROですから実質無限です。

 でもMPはなくても詠唱は必須ですし、後衛の全員が回復魔法を使える訳でもないでしょう。詠唱を共有したら使えるでしょうが、慣れない詠唱を戦場で紡ぐのは大変なはずです。


(やっぱり勢いを盛り返すにはあの超大型の月人を倒すしか……)


 今、皆さんが疑ってる。不安に思ってます。それをどうにか振り払う事実……それが必要です。スオウ君……

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