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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2329 前に進む為のxの問い編 713

 HPが回復していく超大型の月人。けどそれにどうやらスオウ君は動揺してない。冷静です。私が手合わせの時、いつも言ってること。それを実践してくれてます。私の方が取り乱してましたね。


 彼は再び見えなくなった。回復するのなら、また削ればいい。その精神でしょう。それに彼にはあの超大型の月人の優位性である大きさ……それがあまり意味をなしてない。なにせ彼は飛べる。長時間飛んでられるのか……それは私にもわかりませんが、彼は現れてからまだ一度も地面を踏んではいない。


 私たちのように必死に足を攻撃して膝を崩して……そしてそれからもっと高い位置を狙う……とかしなくていい。後衛や、矢を使ってる人たちも実際は条件的にはスオウ君と同じでしょうけど、でもやっぱり自由度が違います。

 それにまだここにきてくれてる後衛の人たちで、超強力な一撃をお見舞いできる程の人はいません。だからこそ、苦労してたって部分はあります。それにさらに言うと……


(魔法は強力になると、それだけ威力も規模を飛躍的に大きくなりますからね)


 ここが町中……というのもあったでしょう。これが外のフィールドならある程度の安全を確認出来たらぶっこむ……ということがたやすくできます。森なら流石に燃え広がるのを考えて炎はやめておこう……とかなりますけどね。

 でもここは町中……しかもその国で一番の都市である首都です。下手に強力な魔法を放つと周囲にどれだけの影響が出るのか……と考えたら撃てなかった人もいたでしょう。


 けどスオウ君の影響は広そうで……けどある意味で一点に集中してます。どういうことかいうと、彼の『風』はそれはこの場所に広く吹いてる。でもそれはあくまで風としてだけです。


 いえ、もしかしたら他の役目もあるのかもしれないですが、風を操れない私にはわかりません。周囲に流れる風は優しくなびいて彼に集まってます。私達には優しく、けど彼の手元では激しい。そんな風に姿を変えてます。それに……どうやら風だけではない。


 彼は雷もその身に宿してる。複合してるみたいです。いつもよりも激しく、そして攻撃力も高まってるようです。そのおかげで回復するスピードよりも減っていくスピードが早い。

 このままなら今度こそ!! と思えます。けどそうは問屋が卸さないらしいです。やっぱりあの月蛇二体……そいつらにはちゃんとした役割があったみたいです。

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