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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2328 前に進む為のxの問い編 712

 風が吹く。そのたびに大きく超大型の月人がよろめきます。あの巨体を一発一発でよろめかせるとは……成長しましたね。まあここでは彼の方が古株ですが……自分が面倒を見てる子が大きくなってるのをこうやって見るのは感慨深いものがあります。

 もちろんそれは身長とかの類ではありません。武にかかわることです。もちろんリアルでやりあったら十中八九私が勝つでしょう。素の技術……そして肉体では負ける気はありません。

 でもこの場所なら色々な要因がたされてます。それをよりうまく使ってるのはどう考えても彼でしょう。それに……どうやら彼はずいぶんとこのLROというゲームに好かれてる。

 いや、愛されてる……と言ってもいいのかもしれません。黄緑色の濃い風が吹き抜ける。次の瞬間、一瞬で超大型の月人の胸に無数の傷が刻まれます。それだけじゃない。その傷はどんどんと増える。厚かった胸板が斬撃で削れて言ってます。


(そこにいるの?)


 同じ箇所が削れてるというのに、彼の姿は見えません。えぐれていく胸板。そしてついにはその風はあの超大型の月人の胸板を貫いて抜こう側へと吹き抜けました。それによって奴のHPがついにはゼロへと至ります。


「やった!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


 そんな声が至るところから聞こえてきます。きっとHPが見えてるプレイヤー達がそれを叫んでる。けどとりあえず教会が潰されることがなくてよかった……と私も思います。あそこにはプレイヤーよりもNPCが多いですからね。死んでしまったら終わりです。超大型の月人は旨を貫かられて、HPがゼロになった……それは間違いないです。

 けど……不思議なことにその体がオブジェクト化していっていない。きっと皆が大きいからその処理に時間がかかるのだろう……とか思ってました。希望敵観測……それが皆分かってただろうに……そんな願望にすがった。


 超大型の月人は膝を負って体を後ろの方へと傾けては居ますが、その腕がつっかえとなって、膝立ちみたいになってます。けど確実にHPはゼロになってる……だからもう……そんなことを思ってました。


 ようやくその姿を見せるスオウ君。でも彼は厳しい視線で空中から超大型の月人を見つめてる。そんな時、暗かった夜空に光が戻ってきます。隠れたり現れたり知てる月……どうやら雲の隙間から月がその顔をのぞかせたみたいです。


 すると、その時です。グググッとHPが回復していきます。


「なっ!? こんなことって……」


 そうして再び超大型の月人が産声を上げました。どうやらやつは月……そこからエネルギーでも受け取ってるみたいです。じゃああの月ヘビの役割とは?

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