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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2325 前に進むためのXの問い編 709

 手首の筋を切ったことで、超大型の月人はこちらに倒れてきて、肘をつく。立ち上がろうとしてたわけだが、これで少しは時間を稼げるでしょう。実際これだけじゃ、ほぼダメージになんてなってない。

 けどこの僅かな時間があれば、実力があるプレイヤーならきっと……そうきっと、このチャンスを逃すような事はしないでしょう。なにせこの超大型の月人が立ち上がったらそれだけで、私達は足くらいしか攻撃できる場所がなくなってしまう。こいつはもう立たせちゃいけない。そういうものでしょう。


 私の方へと肘をついて傾いてる体に一度吹き飛ばされたプレイヤー達が戻ってきて再びスキルを叩き込んでいく。すでにスキル封印にこまる人はもういないでしょう。実際それなりの時間は立ってるはずですけど、様々なスキルの光が飛んでいます。でも一応すでに拘束は解けてるわけで、超大型の月人は筋を斬られた方とは逆の手を振り抜く。それだけでゴオッ! ――という風切り音が耳に届く。何人かは吹き飛ばされていくが、この月人からしたら私達プレイヤーは次々と湧いて出てくる虫みたいなものかもしれないです。


 そのくらい次々とこの月人の体へと取り付いてる。何回吹き飛ばしても……何回叩き潰しても、私達はしつこいくらいに食らいつく……だってそれがプレイヤーの特徴でしょう。私達は『死』を恐れる必要なんてない。何度だって蘇る事ができるのだから。それに蘇った瞬間に今なら戦場です。


 普通ならその場に復活……なんてできません。今のように町や村……その復活地点に戻ることになります。だからもしも戦闘を継続してる仲間がいたとしても、そこに戻るまでに全滅……なんてのが普通でしょう。


 けど今はある意味で助かった状況。町中が戦場へとなってるのは口が避けても「良かった」なんて言えるわけはないですが……でもだからこそ、復帰までのタイムラグは限りなく狭くなってます。


 月の女王にはセツリが居るからこの状況を想像できなかった……とは思えないんですけどね。確かにインパクトはすごかった。なにせ誰もがこんな事はおもってなかったはずです。一番発展してるであろう国の首都の中心……そのいちばん重要な場所から敵が湧いてくるんです。混乱の極みになるのは必死で……そして本当ならきっとそのままこの街は敵に埋め尽くされてておかしくなんてなかった。


 それをきっと月の軍勢は狙ってたはずです。そしてここがゲームではなかったらそうなってたでしょう。なにせNPCの軍だけでは確かに押されてました。プレイヤーだって今は深夜だから……やってこれる人たちには限りがある。


 でも来てくれた人たちだけでもどうにかなってる。それはひとえに戦場へと復帰するまでの時間が限りなくゼロになってるからです。実際デスペナルティは痛い。100%のコンディションで復帰できるわけじゃないです。

 でもそれでも戦力が減ってないというのは、戦ってる側からしたら、心を折らないで居られるから大切です。勢いは、衰えてなんてない。この超大型の月人を倒すことができたら、きっと逆転の狼煙につながる。私はそう考えてます。

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