2334 前に進むためのXの問い編 708
「「「「ぐあああああああああああ!!!」」」」
超大型の月人が起こした特大の咆哮。それはどうやらノックバックの効果が必中としてあるのか、超大型へと取り付いてた人たち、そして取り付こうとしてた人たちが一斉に吹き飛ばされてた。そしてそれは私達も例外じゃない。実際に体に取り付いてた人たちよりは影響は少なかったとはいえ、あの咆哮にはどうやら束縛系の魔法的な物の解除効果もあったようだ。ただの縄なんてのはこの超大型の月人を縛るには心もとなかった。
だからブチブチと引きちぎられる。けど……
「立たせません」
そんな簡単にこの有利な状況を逃す気はない。なにせ……です。なにせ自身に有利な状況……それは何事にも代えがたい優位性です。私のモットーは不利な戦いはしないことです。
まあそれはリアルによりますが……LROなら復活できますから、無茶をやっても何回もやりなおしが出来ます。まあ稀にやり直しができないクエストとか、何やらはありますが、ゲームという特性上、どこかで取り返せるようになってたりするものです。
けどリアルはそんなに優しくはない。だからこそ、状況を把握して、有利な場所へと誘導するのは鉄則。けどLROならそこまで気にする必要もない。けど戦いとなる真剣です。
それにこういうリアルではできない戦い方を私は楽しんでる。そしてリアルでは決して相対することができない相手……この超大型の存在なんてのもそうです。昔はリアルも巨人が居たという説もあります。まあそれでも流石にこんな何十メートルという程ではなかったという話ですが。
熊とかとは戦ったことがありますが、巨人とは経験ない。それもこんな50メートルを超えそうな超大型の存在とは初めて。どうやって倒そうか……それを考えるだけでも心が踊ります。
とりあえず地面についてる腕……その筋を狙う。こいつを一発で倒せるだけの攻撃は私にはできない。けど……槍がこいつの体に食い込めることは確認してる。まあ一番メインの槍は実はこの超大型の月人の喉に刺さったままです。
でも用心深い私は何個かの武器を所持してる。槍だけじゃない。とりあえず私は日本刀を取り出した。それもかなりでかい。大太刀と言われる刀です。私はそれを聞き手とは別の手にもって鞘に入れたまま走ります。腰にさしてだと流石にこの大きさの刀は邪魔です。
腰になんて差したら、地面を引きずることに成るでしょう。だからもったままです。そして近づくに連れて私は唯一の刀のスキルを口ずさむ。
「紫電――」
体を青紫の光が包んで、一気に加速した。
「――一閃」
一瞬の居合。次の瞬間、ぐらついた超大型の月人がこちらに体を崩します。