2333 前に進むためのXの問い編 707
ズドドドーーーーン!!
そんな音と振動、それがこの人種の国の首都全土へと広がっただろう。それだけの大きさの存在が倒れた。きっとこの月人の形に建物がつぶされてしまってるだろう。高い所からみたら、この超巨大な月人の形になってるようにきっと見えるに違いない。それだけの被害が出た。プレイヤーがもしも巻き込まれてたらすまないと思う。一応既に城方面へはNPCはいない筈。
プレイヤーは復活できるからそんなに気にする必要もないでしょう。
「倒した?」
「倒れ……」
「いや、倒してくれたんだ! このチャンスを逃すなあああああ!!」
狙い通り。そう思いました。超巨大な月人には皆さん及び腰でした。だから一緒にやってきた細長い蛇みたいな月人を皆さん狙ってた。それに普通に月人達もいます。誰かが担当しないといけなかった。流石にこの巨大な存在をたった二人で倒せる……なんて思う程に私はおもいあがってはいません。
皆がこの超大型の月人に及び腰だったのはその大きさです。なにせ人は大きい存在には本能的に恐れを抱きます。それは臆病とかそんなことじゃない。生物として普通のことです。大きいは=強いの方程式です。数十センチの違いじゃない。見上げるほどの山のような存在。それに挑むにはやっぱり勇気が必要でしょう。私は戦いなれてるからその恐怖を抑え込めただけ。皆さんもこのLROで凶悪な見た目のモンスター相手に戦ってきた人たちです。きっかけさえあれば……「行ける!」――と思わせたら行動を起こせると思ってました。
そしてそれはその通りだった。倒れてる超大型の月人に向かって、次々と戦闘に参加してた人たちが襲い掛かる。急いで起き上がろうとする月人だけど、誰もがスキルを叩きこんでそれをさせないようにしてる。絶え間ない攻撃の爆撃。私とメカブはロープを増やし、魔法を駆使して、手足を縫い付けて、なんとか起き上がろうとしてる月人を押さえつける役目をずっと担ってる。
「なんで私がこんな役目……」
メカブはとても不満げです。なにせこの役は必要だけど目立つ役ではない。いうなれば縁の下の力持ちです。メカブの性格なら、魔法をバンバン撃って派手に目立ちたいのでしょう。けどそんな余裕はない。私とメカブが頑張ってるから、皆が一方的に攻撃を出来るのです。
そしてようやく、超大型の月人のHPが半分になった。その時です。超大型の月人は世界に響くような咆哮をあげた。