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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2329 前に進むためのXの問い編 703

「オウラちょっとなによこれ!」


 背後から迫ってた月人を殴りつけて、とりあえずメカブを守ります。このくらいでは月人は滅せませんが、これで気づいたプレイヤーの誰かが相手を知てくれるでしょう。そんな事を思ってたら……


 ドン! ドン! ドン!


 そんな風に周囲に音とともに振動が伝わってきた。そしてそれはもちろんだけど私達だけが気づいたわけじゃない。戦場の皆も分かっただろう。そのせいで一時的に戦闘音が消えてた。きっと視界に映る場所だけじゃないでしょう。この静けさ……一気に静かになったところを考えるに、きっとこの都市のどこでも一時的に戦闘が止まってる。

 月人はそんなの気にしそうもないですが、何かの命令を受けたのかように、彼らもその侵略を止めてる。そして大きな音を立ててやってきた月人……その三体が姿を表す。それは三体とも見たこともない様な月人だった。すでに月人の合体のような形態変化は全て出しつくされた……と思われてましたが、どうやらまだあったらしいです。一体はもうとてつもなく大きい。体長50メートルはありそうな……そんな月人だ。確か日鞠がそんな月人みたいなのと戦った……と聞きましたけど、あれはボスという立ち位置だっだだと思ってました。

 ボス部屋という特殊なステージだから出せる特殊な個体……けどそうではなかったということでしょう。そんな50メートルを超える月人はその手をただ下ろす……それだけで沢山のプレイヤーを押しつぶしてます。存在するだけで災害になる……そんな月人。

 残りの二体は普通サイズです。むしろちょっと小さいくらい。でももうこれは月『人』では無いのかもしれません。なにせ……月『竜』とでも言ったほうがいいような……そんな見た目。

 頭はこれまでの月人と一緒です。あの特徴的な頭こそ、月人のアイデンティティなのかもしれません。けど残りの二人の体はヘビのようにニョロニョロとしてます。そして浮いてる。そんなに大きくもないから、ただただ不気味なそれ……なんであんな大きな音がしたのか不思議でならないです。そもそも浮いてるし……


 とりあえずは倒しやすそうな二体のヘビみたいな月人へとプレイヤーは攻撃を開始します。魔法を準備してた後衛の人たちが一斉に狙いをそいつ等に向ける。本当なら巨人の方がいいんでしょうが、そもそも単発的な魔法は効きそうにない……と判断したのかもしれないです。けど誰もあれの相手をしないなんてできないでしょう。アレを放置してたら、この都市が更地になってしまいます。

 けど誰もあれを相手にするような貧乏くじは引きたくなさそう。ならば……


「いきますよメカブ!」

「え? え? まさか? 嘘だよね!?」


 そんな事を言ってるメカブを私は抱えて屋根に飛び移りました。

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