表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2327/2702

2325 前に進むためのXの問い編 699

「寝てるやつも多いだろうが……それでも……なるべく多く拡散されてくれ!!」


 深夜、城やら宮殿とかそんな偉い人がいた国の中心、そこから月人が一斉に溢れて大きな都市は大混乱に陥ってた。そんな中、数百万のプレイヤーが参加してるLROだから、深夜だからもちろんだけど夕・夜間よりは深夜が人が少ないのは仕方ない。当たり前だ。

 それに今は学生は夏休み期間ということで、いつもの夕・夜間よりも昼間のほうが人が多くなってる。昼間にがっつりやって、夜はちゃんと眠るなんていうことが今の時期なら出来るからだろう。だからやっぱり深夜ともなると、そういうメジャーな時間帯よりは人が少なくなるのは仕方ない。


 でもこのままじゃ……朝日が登るまで首都が持つのかわからない。そしてその影響はプレイヤーにも多大な影響を与えることになる。なぜか……別にプレイヤーはその国に住んでるわけじゃない。もちろん家を買って住んでるプレイヤーだっているだろうが、そういうことじゃない。

 もっとすべてのプレイヤーに影響があることがある。それは転送システムやら、死んだ時の復活地点の話である。大体最初の転送先は、自分が所属する国の首都の広場……そこにある巨大なクリスタルそこが対象になってる。それに大半のプレイヤーは大きな首都を利用してるだろう。

 そしてそこから色んな場所や転送されていったりエリアへと戻ったり……としてる。エリアへの扉と復活地点は違うが、どちらも首都の中にあるのはかわらない。それに……だ。それにやっぱり一番初めに降り立つ地が各国の首都なんだからこそ、そこには人一倍つよい思い入れがあるプレイヤーは多いだろう。

 プレイヤーだけでの思い出だけじゃない。首都にはきっと周辺の村とかよりも知り合いのNPCだって多い。なにせ何もわからない中、親切なNPCに導かれて行く……ということもある。だからこそ、その場所をむやみに蹂躙されるなんて許せないってプレイヤーは多いハズ。


『急募! 拡散希望 人種の国の首都で月人の氾濫あり! 助けが必要です!!』


 そんな投稿……それと似たような投稿が沢山あった。そんな声に応えてくれたプレイヤーたちは続々とLROへと戻ってきてくれる。その戦力は決して馬鹿に出来るものじゃない。なにせNPCの軍だって今は混乱してる。命令系統がめちゃくちゃになってるんだろう。軍もてんやわんや、市中にいるNPCの警備の人たちだけでは、民を守り切る……なんてできない。NPCの冒険者の人たちも出てる。

 けどそれでも……混乱は広がっていく。暗かった街が……炎によって照らされてる。そして響き渡る悲鳴や怒号。今、至るところで混乱が起きてる。この混乱を鎮めるためには、より多くの人たちの協力が必要。少しずつ、気付いたプレイヤーが戻ってきてはいる。でもそれでも……まだまだ月人の勢いはとまらない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ