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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2322/2702

2320 前に進むためのXの問い編 694

「それでは、ありがとうございました」

「いえ、こちらこそ……自分たちだけではこの事態を解決することはできなかったです」

「そんな、私たちが手を上げなくても、きっと誰かが手伝ってくれましたよ」


 自分たちは里の生き残りの人たちと共に、一番近くの町まできてた。自分たちのリスポン地点になってる町だ。そこでまずは先にやってた里の人たちと後から救出した人たちを合流させた。百人くらいは居たと思われるあの里の住人はもうなんとか二桁に届くかどうか……という位の人数になってしまった。一体これからどうするのか? という問題がある。なにせ生き残ってる人たちも女子供がおおいし、あとから救出した中には二人くらい男性がいたが、それも二十代三十代ではない。四十、五十代くらいの油乗った渋めの人たちだ。

 いや、ある意味で頼りになりそうだけど、復興とかを考えたとき、二十、三十代の男性が少ないのは大変だ。まあそんなにあの里は荒らされてるわけじゃないし、大丈夫だった建物を皆で利用する……とかしたらどうにかできそうな気もするが、でもやっぱりあそこで生き残りだけで生活をしていくとなると……さすがに男性陣が少なすぎるのがネックになると思った。

 なにせ周囲は森で勿論だけどちゃんとモンスターだってでる。森の端の方ならモンスターの強さもそれほどだが、あの里は結構奥にある。きっと里を要塞化して守ってたと思うんだ。けどすでに里の警備のかなめだっただろう年代の男たちはみないなくなった。あの里を今の人数で守っていくのは不可能に近い。でもだからってここの町には知り合いでもいないと、すぐにスラムに落ちたりしたら目覚めが悪い……とか思ってた。

 なにせせっかく助けたんだ。それにセインはきっとこの気に入ったショタの為に定期的に様子を見に来るとかいってる。次に来た時、今よりもひどくなった生活してたら、何のために助けたのかってなる。こういうゲームの助けたその後……なんてのは普通は気にしない。昔だとそうだったと思う。ゲーム中で助けたら、それでめでたしめでたしと終ってた。だってもうそれ以降主人公は関わらないんだから、知る必要がなかった。でも、実際はそうじゃない。


 助けた後も、助けられた側の生は続いてく。見なかったことにもできるけど……実際、これだけ関わったら、ちゃんと生活をしていってほしい……と思ってしまう。


「たとえそうだとしても、きっとこんな最善の結末にはなりませんでした」


 俺は心の底からそういうよ。確かに会長が言う通り、テア・レス・テレスじゃなくても助けてくれたかもしれない。実際、みんなそこらへん軽く助け助けられて……ってやってる。でもそれでも、この結末? は最善だったと思う。もしも手を差し伸べたのがテア・レス・テレスじゃなかったら……そしてそこに会長が……この人がいなかったら、俺たちはきっとあの地下の部屋で助けを待ってた人たちを救出することはできなかったんじゃないだろうか? そう思うんだ。彼らが手を差し伸べてくれたから……生き残った人たちをすべてちゃんと助けることが出来た。

 それに……だ。会長はこの町の町長とかけあってくれて、彼らの住むところも用意してくれたのだ。なんという顔の広さ。この町で住む場所もないってことにはならない。ありがたい。最後まで、そして本当の意味で助けるってことがこれでできた気がした。

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