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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2318/2704

2316 前に進むためのXの問い編 690

「はあはあ! ――くっ!」


 俺たちはあの床下の階段の場所からテア・レス・テレスの人たちの戦いを覗いてた。実際会長たちがボスを倒すのをあの場で待っておいた方がよかった。でもテア・レス・テレスの人たちは俺たちが下に行ってた間にも上に残ってた人たちは戦ってたわけで……自分たちだけがあそこで息を潜めてていいのか? っていう葛藤があった。


 もちろんこの里の人たちは安全な床下の部屋にいてくれたほうがいい。できることなら里から脱出する事ができれば……とか思ったこともあったが、テア・レス・テレスの人たちは「会長は絶対にやってくれる」という確信があるみたいで、危険を冒して里の外を目指すよりもここにいた方がいいということだった。

 でもこのままでは最初にここに入った俺たちは助かるだろうけど、でも外で今も戦ってるテア・レス・テレスの人たちは助からない。確かに彼らのスキルは封じられてない。けどだからって月人をずっと相手にできるかというとそうじゃない。ちゃんと減っていってればいいだろうけど、やっぱりだけど、月人はそんなに減ってるようには見えなかった。


「せっかく安全な休憩地点をみつけたんだ。これを使わない手はないよ。ここをうまく使えば、会長がボスを倒すまで持ちこたえることは十分できる」


 そんな風にテア・レス・テレスのリーダー的な人はいった。そしてウインドウ出して、何やらポチポチしだした。それからだ。徐々に上で聞こえてた戦闘音が小さくなっていく。どうやらこの太鼓があった部屋から離れてるらしい。それに派手な戦闘音をだして大げさにやってるような……誘導か?


 そして少ししてテア・レス・テレスの人たちはわずかに顔を出して外を覗く。そんなに大きな入り口ではないが太鼓をずらしたことで開いたこの入り口は普通にぽっかりと口を開けたわけだけど、一体も月人が入ってくることはなかった。それはちょっとおかしい。戦闘中だったからプレイヤーしか見てなかった……とかだろうか? 都合よく考えるなら、とても運がよかった……けど流石に頭が悪い月人でもちょっと考えられない。

 そもそもあいつら目とかないからきっとなにか別の方法で見てるはずで……それが超音波とかなんとかなら、すぐに気づきそうでもある。けどあいつらは幻覚の壁とかも気づきはしなかったから、もっと別の方法で見てるのかもしれない。そしてもしかしたらこの床自体にもそんな幻覚が施されてるとしたら? それなら月人が気づいてないってことも納得できる。

 そして気づいてないってことを活用するために、どうやら一時的にこの場から月人を誘導したみたいだ。それでもちょっとはいるが……


「ぎゃあ!?」「があ!」「ぐがっ!」


 ――と散り散りに残ってた月人を俺達と一緒にいたテア・レス・テレスのメンバーが手早く処理する。そしてテア・レス・テレスの人たちだけが外にでた。


「君たちはここで里の人達を守っててください。それと、ここに戻ってくる仲間を誘導してください。では!」


 そういって彼らはこの部屋からでていった。そして少ししたら、別のテア・レス・テレスの人達がやってきた。俺達がこの床下に行ってる間に戦ってた人たちだろう。周囲を見回して月人が居ないことを確認。

 そうして、こちらに彼らを誘導した。


「ぷはー! 疲れた」


 そんな事を各々言って倒れ込んでる。階段の段差に座り込んで各々インベントリから回復役やら、食べ物を取り出す面々。何個かのチームをテア・レス・テレスは作ってて、それをこうやってローテーションさせて行くつもりみたいだ。


 

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