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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2312/2744

2310 前に進むためのXの問い編 685

 隠し通路というのがあるという事がわかったから、それからはそれを意識しながら進むという事になった。でも、どうやらこの遺跡はそれがこのダンジョン? としての罠みたいだ。三十人くらいいたはずなのに、気づいたら半分くらいになってた。けどどうやらそれに気づいてなかったのは俺たちだけみたいだ。ちゃんとこの部隊全体の指揮官であるテア・レス・テレスのリーダー的な人は、ちゃんと把握してるみたいだ。


「人数が……」

「ええ、けど大丈夫です。戻る道を探すよりも前進むことを優先させた結果です。大丈夫、脱落者は居ません。皆がちゃんと音の元へと向かって進んでます」

「それはよかった」

「それに、せっかくですから、沢山のルートをたどった方がお得ですからね。もちろん急いでますけど」

「はは、そうですね」


 なるほど……確かにこれだけの人数がいるのなら、それをやっても問題なんてないだろう。そもそも俺たちに文句を言う権利もない。だって善意だけで助けてもらってるんだ。俺たちがふがいないから、テア・レス・テレスの人たちに頼ってる。その状態だから――


「全員で一緒に行った方が早いじゃないですか!!」


――なんていえない。実際半数位減ってるがそれでさっきまでの進みよりも遅くなってるのか……と言えばそんなことはない。むしろ早くなってる? そんな気がする。やっぱり大量にいたプレイヤーの所に、この遺跡にいる月人も集まってたのかもしれない。この音の所にもいってただろうが、ずっとこの太鼓の音は鳴ってるわけで、そうなると、きっと月人はこの太鼓の音の発生源にはたどり着いてないんだろう。それなりの時間が経ってるのに……だ。そうなると、今まさに襲える俺たちの所にくるのはわかる。

 この遺跡のほとんどの月人はこっちにきてるんじゃないんだろうか? そして多分勿論だけど、分かれてしまったのは俺たちだけじゃない。月人もきっとは分散したんだと思う。だからこそ、別に進むペースはおちてない。それぞれの所に月人も分散したからだろう。まあそれでも月人は圧倒的に多い。通路にあふれてる奴らを倒して、その先の通路に行くと、また目新しい月人があふれてる……と言う状態だ。

 でも人数が少なくなったから、一人にのしかかる責任って奴が大きくなった気はする。俺たちはもうほぼスキルなんて使えない状態だから、ある意味テア・レス・テレスの人たちにかばってもらってる状態だ。けどそれでも、できることはやってる。俺は進んで前に出て盾をやってるし、ほかのみんなもできることを……そしてセインはさっきからずっとショタと手をつないでる。


 おい! お前だけピクニックか!?

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