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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2306/2709

2304 前に進むためのXの問い編 679

 ドンドン――と太鼓の音に近づいてるのかわかる。けどそれと同時に、この遺跡にみちみちとしてる月人と邂逅することになる。それはしょうがないことだ。なにせ奴らもこの音に誘われてこの場にいるのだから。進めば進むほどに月人との戦闘が多くなる。通路いっぱいの月人。俺たちとの戦闘に入ったら……そしてその戦いが不利になってるとわかったら、ある月人は近くの仲間に食らいつく。そしてそれによって月人は大きく、強くなった。

 でもそれでも、テア・レス・テレスは強かった。恐れることなんてなく進み行く。時間をかければかけるほどにスキルを封じられるとわかってるからってのもあるし、きっと彼らには確固たる信頼がそれぞにあるんだろう。なにせ連携がすごくスムーズだ。まるで俺たちの様に……


 俺たちは常にこの五人で冒険をしてる。常設パーテーだからそれは当たり前。俺たちは、俺たち五人でなら、完璧な連携を見せることができる。でもテア・レス・テレスは違うはずだ。なにせ一番所属人数が多いのがテア・レス・テレスである。それは俺達の様に常にこのメンバーでいる必要なんてのはない。いろんな人達とチーム内でだけ回して組んで冒険をすることができる。

 それはとてもいいことだろう。なにせやっぱり同じメンバーでは、予定を合わせて冒険をすることになるから、停滞することはある。でもきっとテア・レス・テレスならそんな事はないだろう。だってあのチームなら、きっと常に誰かがいる。だからいつもの奴がいなくても、きっと誰かと冒険できる。でもそれはいいことだけど、連携という意味ではやっぱりいつも一緒のメンバーとは劣ることになると思うんだ。


(いや、思ってた……)


 今のテア・レス・テレスの連携を見てると、皆とても上手い。それこそアイコンタクトだけでお互いの意思を伝えあってるようにみえる。もしかしたら俺達のような部外者にはいえないような裏技的ななにか……を使ってる可能性もあるけど。でも頼りになるから、そこらへんには今は突っ込まない。


「リーダー行ったぞ!」

「わかってる!」


 俺たちも戦闘に参加する。月人の拳を盾で受け止めた。その隙に遊撃の二人が月人へと攻撃を叩き込む。それによって倒される月人。俺達もテア・レス・テレスの面々に遅れないように戦闘をしつつ前に進む。


「あの子一体どこに……」


 セインはそんな事を言いつつ視線を通路の先に向けてる。太鼓の音が近づいてきてるんだ。それならば、きっとショタだって近くにいるハズ……そう思ってるんだろう。ここまで来るのにも結構戦闘をしてる。それなのにまだ見てないショタ。だからこそ不安も募ってるようだ。

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