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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2304/2745

2302 前に進むためのXの問い編 677

「会長、準備整いました」

「はい。ご苦労様です」


 私はそういって今ここにいる皆をみる。五人一組のチームが四セット。それからあぶれる形で三人一まとめのチームを作ってる。私はちなみにあぶれてるところである。やっぱりメインで戦ってもらう人たちのチームはしっかりとしたバランスを考えたいからね。私は指揮官だから別にそこに入る必要はない。全体を見て、適宜指示を飛ばすのなら、チームである必要はないからね。

 そもそもこの遠征は突然だった。まさか……ここまで一気に話が進むなんて思ってなかったよ。でも私があの場にいたのは偶然じゃない。なにせ私たちはテア・レス・テレスはLRO最大チームである。それは一番所属してるプレイヤーが多い……ということ。なので普通に考えて一番情報が集まる。別に重要な情報とかじゃなくても、ちょっとしたことをチームのチャットやら、全体の会話やらでつぶやくってのは活気的なのだ。


 そしてそんな情報を精査する部隊ってのがある。そこでわずかだけど、この地方に月人の目撃談があった。多分ここじゃなかったのかもしれないが、きっとあの町から行ける範囲でまだ遺跡はあると思われる。まあけど、そんな情報は実はゴロゴロとわいてる。なにせ沢山いるから、正確な情報も粗悪な情報も大洪水だ。けど、精査していけばそんなごちゃ混ぜの情報にも角度が出る。


 それらを精査するのは門論大変だけど、そんなのをやってくれてる人たちはとても意欲的な人たちに任せてるからいい情報が上がってくるんだよね。みんな偉い。私はさすがに出来そうにない。けどそれだけでも普通は私はでないけど。なにせ色々としたいことはあるからね。でも本当にたまたまただった。ちょっと怪しいクエストが実はあの町にはあった。それを私自身が受けたかったってのがあった。


 それとついでに遺跡でもあれば……って思った。なにせ誰もが今は月の遺跡を攻略しようと躍起になってる。流石に私たちのような大チームが既存の遺跡を占拠とかしたら悪いし、私たちは今判明してる月の遺跡には手をつけてないのだ。それに私たちは困ってるいろんな国の地方に直接プレイヤーたちを派遣する……みたいなお助け隊をやってる。それが功を奏したともいえるね。


「皆さん、落ち着いてください。大丈夫、必ず勝ちます」

「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」


 私はあんまり確定するようなことは言いたくないんだけど……なにせどんな相手にだって負ける確率はあるからね。負けるつもりで戦うなんてことはしないけど、絶対なんてことはない。けどここで私がこんな事を言ったのには理由がある。それは今の私の状態というか? そういわざる得ないからだ。弱音を吐くことがいまはできない。


 本当なら「気負わないで楽しみましょう。大丈夫何とかなります」――と言いたい。そっちの方が私らしいし。こんな必ず……なんて言ったら、私だってプレッシャーを受ける。まあけど……皆の指揮は上がってる。一応先にここに入ったチームから情報は得てるけど、それもほぼ何もわかんないのと変わらない。一応月人の大きい版らしいけど……あとはぶっつけ本番しかない。それに私たちが早くここのボスを倒すことが、この里の生き残りを救うことになる。

 確かに別動隊が見つけてくれるのは確信してるが、ボスを倒さないと増え続ける月人は止まらない。だからそのあとにこの遺跡から脱出するのは難しい。私達がボスを倒さないとね。


 私は壁画を見る。きっとこれにも何か意味があるんだろう。大体察しはつくけど……とりあえずそれは後で……ってことで月の石に触れる。周囲が歪み。私達はボス戦のフィールドにいざなわれる。

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