表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2293/2703

2291 前に進むためのXの問い編 666

「行くぞ。急がないと」

「ねえ、思ったんだけど」


 俺たちは太鼓の音がする方向へと動き出そうとする。ここはかなり広くて、何やら通路というよりも部屋……みたいなところだ。左右にはなんかよくわからない形をした彫像があるし、この部屋を支えるいくつもの支柱はただデカいだけじゃない。なんかとても凝った装飾がなされてる。そして一番奥の壁面には何やら壁画……と呼べるもの……なかなかに興味深い。

 時間があるのならじっくりと調べたいくらいだ。けどそんな場合じゃない。なのに、ユズの奴がなんか俺たちを止めてくる。


「どうした? 急がないとこの太鼓の音だっていつ止まるかわかんないぞ」

「それはわかってるわよ」


 俺たちよりもよっぽど早く月人がこの音の出どころまで行ってるはずだ。もしも生き残りがいるとしても、月人が殺到したら終わってしまう。俺たちは一刻も早く……出来るなら月人よりも早くこの音の出所にたどり着いて、再びここにもどってきてそして逃げる……それが理想だろう。出来るかどうかはわかんない。寧ろできない可能性が高い。

 でもそれでもやるのなら少しでも勝率を上げるためにも一刻も早く行動したほうがいい。既に俺たちは月人に対して出遅れてる。そして途中で月人達と戦闘になるのは必須だろう。

 それらをこなしていきつつ、途中で俺たちが倒れない……っていう保証もない。だからここで変に話してるだけで状況は不利になっていく。そのくらいユズだってわかってるはずだ。


「いや、あれって……月の石じゃない?」

「おいおい、流石にこんな風に来れる場所が遺跡の最深部とかいうのか? そしてたまたま要のアイテムがある? そんな都合のいいことがあるかよ」


 いやほんと。そんな都合のいいことがあっていいわけがない。いや、まあ確かに、LROは実際偶然とかいうのが起こるゲームである。なにせこの世界にいる人々はちゃんとした『心』をもって動いてる。実際はAIなんだろうけど、もうその域を超えてるとしかおもえないものだ。

 そのせいで人の行動……一人一人の行動が世界には確実に波及してる。それは実際は小さいことで間違いない。誰もが思う、俺なんで世界にいてもなんにも影響なんてない……って。確かにそうだ。けど自分自身が生きることで小さな影響は絶対におきてるのだ。

 そしてそんな小さな影響が複雑に波及しあって、思ってもないことが起きる……ってことが起きてしまう。それはきっとリアルでも同じで、そしてLROでもそうなのだ。起きてしまう……そんなありえない偶然が。

 そして、それが今まさに……これだっていうことか? 一番奥の壁画だ……確かにほぼ壁画……でもその一部が青紫に光ってる。月の光……埋め込まれたようなそれを、ユズは『月の石』なんじゃないかといってるようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ