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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2286 前に進むためのXの問い編 661

「なっな……なにが?」


 さかさまになった俺の世界。本当に何が何だがわかってなかった。全てがさかさまになって仲間たちも驚いてた。けど仲間たちの方がこっちに声をかけてくる。


「大丈夫か?」

「おい、なんだあれ?」


 思わずショタにそういって詰める仲間たち。まあ仲間たちといっても男どもだけだが。


「ひっ!」

「やめてください。怯えてるじゃない」


 やっぱりだけど、そういってセインがショタをかばうように間にはいった。俺はなんとか体を起こして、ダメージを確かめる。けど実際はダメージ自体はないみたいだ。衝撃は確かにあった。けどどうやらダメージ判定はないってことか……


(いや……それってつまり……)

「ちょっといいか?」

「おお、リーダー大丈夫なのか?」

「ああ、ちょっと確かめたいことがある」


 俺は一番ショタに怒ってもいい立場かもしれない。けど、そんなのはどうでもよかった。この思い付きを確かめたかったんだ。なので剣を抜く。そしてついでにスキルも発動させた。それによって青い光が俺の剣を纏う。そしてそのまま振り下ろした。


「岩砕剣!」


 ドゴーン!! と大きな衝撃とそして土ぼこりが立った。周囲が見えなくなる。てか……やりすぎたか? いやきっと月人達は近くから聞こえてる太鼓の音に夢中だろう。そして黙々としてた土ぼこりが散っていくと、そこにはさっきと変わらぬ姿の井戸と蓋と石があった。やっぱりか……


「破壊不可能なオブジェクトか!」


 変わらぬその姿をみてフォッチャがいった。俺の感想はやっぱり……だ。ダメージがない時点でそうじゃないかと思った。だってそういうのって等価交換……とは違うか? なんだっけ? 自業自得? ……それもなんか違う。まあつまりはダメージを与えられるようなものは自身にもダメージを与えられるようになってる……みたいな? そういう認識があるってことだ。

 それこそダンジョンの罠とか巧妙に隠されてたりするが、ああいうのも俺たちプレイヤーは壊せないわけじゃない。それこそ昔の……画面の中を覗き込むようなゲームだと仕掛けを壊すなんてできなかったかもしれない。でもここでは出来る。与えられた痛みをわからせることが出来るように基本的になってる。

 でもこれは問題だ。なにせ俺たちはどうやらあの漬物石みたいな石に触れることはできないし破壊もできない。


 実際あの井戸に何があるのか? なんてわかんないが、もしかしたらあの井戸は枯れ井戸で中に遺跡に続く隠し通路がある……という事ではないだろうか? 多分そうなんだと思う。けどあの岩をこのショタだけで移動なんて……出来るのか? 俺たちが手伝えないという事は、それしかないんだが……


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