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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2284 前に進むためのXの問い編 659

「これは……」


 何処かから聞こえてくる太鼓の音。それは俺だけの幻聴……ってわけじゃなく、どうやら皆にも聞こえてるみたいだ。そして勿論だけど、そんな派手な音を出してたら、その音に月人達が反応する。わずかに窓を開いて外を覗く。

 するとやっぱりだけど、月人達はその音の方に一斉に向かっていく。そしてその方向は……


「遺跡の方からか? でもなんで?」

「きっと生き残りがいるんです! 妹かもしれません!」


 そんなことをショタはいった。でも……こんな音が聞こえてる時点でそれを否定できない。実際俺たちだってこれはもしかしたら生き残りが? とか思ってる。SOSな可能性は大いにある。でもこれはリスクが……俺たちもそうだけど、今まで隠れてただろうにこんな危険をしてる遺跡の中の誰かのリスクもとても高い。


「いきましょう。行ってください! 僕は一人でもいきます!」


 そう言ってショタはセインの腕から抜け出して走っていく。周囲も確認せずに外に出るなんて危ないが、どうやら月人はさっさと遺跡へと向かったらしい。


「どうするリーダー?」

「セインお前な――」


 しれっとそういうセイン。俺は彼女を睨んだ。どうして? それはセインがあのショタを手放したからだ。確かにセインは前衛じゃないから力が弱い。けどそれでも大人と子どもである。それにいくら前衛じゃない……からといっても、LROならそこそこ装備とかで強化されてるし、リアルよりも高い身体能力は普通にある。なにせ誰しもが最初は剣とかとったりしてモンスターを相手にしたりするからだ。別に前衛後衛と別れてるのはプレイヤーの区分であって、ゲーム的にはそんな区分は存在してないし。

 だからある程度は素の状態でもリアルよりも強いんだ。だから今のはセインがわざとあのショタを開放した……と見ることが出来る。その証拠にセインはニコニコとしてる。


「なんです? さすが隠れ里の子です。意外と力が強かったんですよ。もしかしたら隠れ戦闘民族とかなのかもしれない」


 しれっとそんなことを言ってくる。あくまでもたまたまと……


「リーダーそんな口論してる暇はないよ。さっさと追いかけよう」


 ユズがそう言ってくる。そして皆をみると、皆その気だ。誰も見捨てようなんて言わないのが良い奴らだなって思う。


「ああーたく!」


 こうなったら仕方ないか。俺は頭をかいてそしていった。


「いくぞ!」


 鳴り響く太鼓の音の元へと行く決意をする。

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