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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2278 前に進むためのXの問い編 653

「ちっ、やっぱりもう次の月人がでてきてるな」


 とりあえず里の外に出ようとしてた月人を倒して俺はそういった。一旦遺跡からでてくるのが止まってた月人だが、やっぱりだけど再び溢れてるようにしてでてきてるみたいだ。しかも……


「リーダー、デカいのがいる」


 そう斥候のベズがいう。どうやら今回は月人の上位というか、アップグレード版というか、そんなのがいるみたいだ。もしかしたらそいつだけじゃないのかもしれない。一応様々な形態違いの月人というのは確認されてる。

 それはLROのWIKIで随時更新されてる。今まで三種類くらいは確認されてる。力と耐久力があがったデカい版。スピード特化の細いやつ。そして魔法を使うやつとかだ。魔法を使うやつは黒いらしい。

 普通の月人は白い身体をしてる。けどそれだけじゃなく、沢山の月人が複合されたりもしたりして、そうなると異形になるとかなんとか……

 それはあまりにも形が定まってないから、この分類には入ってない。でもそういう兆候はスレを見てたらたくさん上がってる。だからそういう時は、その前兆が見えたらまっさきにそれをおこしてるやつを叩く……これしかない。

 とりあえずそういうのはとにかく月人が沢山いて、そして戦闘が長引くと起きる……とある。さっきの戦闘でそれがなかったのは運がよかったのか……それともあの程度ではならないのか? わからないところだ。

 けどとりあえず後者なら助かる。


「なるべく戦闘は避けたいところだな……」

「それはそうだけどリーダー。それは難しいぞ」

「ああ、わかってるよ」


 俺たちはとりあえず静かに行動する気持ちだが……でもベズが言う通り、やっぱりそれは難しい。なにせ……だ。なにせ月人はどうやらプレイヤーの……いや、プレイヤーだけじゃない。人間の居場所を感知するスキルでもあるみたいなんだ。


 それもこれまでの数多のプレイヤーの検証でそうじゃないか? ってのが言われてる。生半可なスキルでの隠蔽では月人にはきかない。それこそ斥候のベズなら大丈夫だろうが……俺たち程度のスキル構成では月人の感知能力をかいくぐることは難しい。

 でもそうなると……だ。俺たちでそれなら、ただの子供なんて……


 ドッカーン!!


 ――そんなことを思ってるとそんな爆発がおきた。こんな辺鄙な里が何が爆発したのか……やったのはきっと月人ではないだろうか? 月人同士では争うことなんてない。なら……これは獲物を仕留めるためにやったんだろう。



「行くぞ!!」


 俺はそういって走り出す。きっと子供が見つかったんだ。一刻も早く助けないと……いや遅いかもしれないが……でもそんな考えは振り払って俺たちは走る。

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