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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2275 前に進むためのXの問い編 650

「リーダー!! って、え?」

「これあんたたちでやったの?」


 そんなことを言うのは俺たちの仲間の『ユズ』と『セイン』だ。二人には遺跡に行ってなかった人たちの避難を任せてた。小さな里である。きっともう、この里から逃がすことが出来たんだろう。実際、遺跡に行かなかったのは子供が多そうだったけど、一体どうしたんだろう? なにせ子供だけでこの森に放り出すのはある意味で殺人……と言われても仕方ない。まあもちろん何も対策せずに二人が放り出したとは思えない。


「なんとか……な。ところで避難した人たちは大丈夫なのか?」


 体全体で息をするようにハアハアしながら、俺はそうきいた。一応二人が驚くほどに俺たちは頑張って遺跡から出てきてた月人を一掃できた。けどこれで終わった……なんて思ってない。なにせ、これまでもプレイヤーとかが頑張って月の遺跡を攻略したとかの情報が出回ってきてる。その中に月の遺跡の最深部にあるものがあるらしい。石のような、コアのような。俺たちは外に出てきてる月人を倒してた。確かに一時的に今はそれが止まってるが、最深部にいってその月の石? なのかなんなのかを壊さない限り、この淡い月の光が覆ってて、この光がある限り、遺跡は月人を輩出し続ける。けど一時的にでも月人を倒し切ったのは誇っていいだろう。

 自分達だってまさか……という心情なのが本音だし。


「うん、大人の人たちもいたからね。その人に引率してもらうことにした。あとは色々とアイテムも渡したしね。だから回復薬とかこっちはないからね」

「まあ……俺たちはどうにかなるさ。俺たちは死ぬわけじゃないんだし……」

「これからどうするの?」


 弓を背負ってる青髪の軽装をしてるのがユズで、ハイブリットな後衛なのが、セインだ。セインは長い銀髪で服装は制服のような服に、大きなカーディガンを羽織ってるから、普段は制服は見えない。せいぜい膝上のスカートがちょっと揺れてるのが見えるくらい。靴下に革靴という、本当に学生服のようなそんのを着てる。見えないけど。


 とりあえず避難した人たちはなんとかなるだろう。実際どのくらい大人がいたとかわかんないが、二人が大丈夫と思って送り出したのなら、問題ないはず。


「進むか……戻るか……だよな」


 チームのみんながうなづいた。今は月人の流出が止まってるが、それは一時的なのは確実だ。だからこその進むか……戻るか……なんだ。進むのなら、俺たちが目指すのは遺跡深部の遺跡を稼働させてる物を破壊するか、持ち出すかする。逃げるのなら、俺たちはこの里の生き残りに合流して彼らとともに森の出口を目指すことになるだろう。

 さて一体どっちを選ぶべきか……

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