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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2270 前に進むためのXの問い編 645

 さて、妖精王が月人を強制的に私の命令から開放して自身を襲わせてる。一体何をする気なのか? 私はとりあえず疲れたから玉座にすわって見守ることにした。

 てか自然と玉座に座ってた。なにせこの城ではここが私の居場所……みたいな感じになってるからね。しょうがない。なんかしっくり来るのだ。


 そしてそんな私の隣に侍ってくるレシア。レシアはなんか隣にきて、月人と戦ってる妖精王に向かって「そのまましねしねしねねしねしねしねしねしねしねしねしね」となんかずっとブツブツいってる。こわっ……とりあえず私はそっとしておいてやろう。

 きっと妖精王が私に秘密をバラしたことを根に持ってるんだろう。


 さてそんな恨みを買ってる妖精王は月人二体の攻撃を余裕でかわしてる。いや……かわしてるというか? 


(踊ってる)


 といった方が正しい。妖精王も月のスキルを使える。てか私よりもその理解力やら、解像度は高い。なので月のステップを踏みながら、紙一重でかわしてるのだ。そしてその姿が踊るようにみえる。そして次第にその身体に月の光が滞留していってるような。


 そして何回か攻撃を交わしたあとに、妖精王はこう紡いだ。


「月の舞第一節」


 そして妖精王の徒手空拳が私が放った月の舞第一節と同じ様な動きをたどる。それはそうだろう。フリーな動きじゃなく、月の舞の関連の動きは決まってる。そういう動きが決まってる系のスキルは発動するとオートでその動きをしてくれる。

 まあけど今は完全オートにはしてないけど。そうするとわかってるヤツ――にはその動きを逆手に取られるからだ。もちろん完全に動きをトレースしないと完璧なスキルの発動にはならずに効果も半減……とかになってしまうが、オートのスキルを読まれて完全に攻撃をかわされて反撃を食らうよりも半オートにして選択肢を持たしておくほうがいい。

 そうしたらスキルの使用中にも選択肢が増えるからだ。まあけど……


(タイミングが完璧だったね)


 どうしようもないタイミングでスキルを発動したら問題ない。そしてそれを妖精王はやってた。実際月のステップで完璧に攻撃を回避してた妖精王だ。

 それが出来るなら確実に『ここ!』というタイミングでスキルを差し込むことなんて簡単だろう。でも……


「あれじゃ月人は倒せない」


 私だってあれは叩き込んだ。けど、月の舞第一節では火力がたりないのだ。うん……だとおもってた。


「ううん、あいつなら倒せる」


 そういったのはレシアだ。恨み節を言ってたのに、そこは評価するのね。そしてその読みどおりに、なんと月人は今のスキルを食らってオブジェクト化して消えていく。


「そんな!!」


 私は思わず玉座から立ち上がったよ。だって納得いきませんけど!?

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