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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2269 前に進むためのXの問い編 644

「今、城の機能を使いましたね」


 そんな風に指摘してきた妖精王に私はぐさっとくる。でもどうやら別に妖精王は責めたりはしないよゔだ。


「まあ別に、それは王である貴方の力ですから、別に悪くはありません。ですが、今のはうまいやり方ではないですね」


 なんかそういってきた。そして妖精王のやつは指をパチンとならした。なんだその格好いいやり方は、私もやりたい! そう思って指ぱっちんを練習するけど、上手くならない。

 てか明らかに響きすぎだったと思う。あんな音、指と指との擦れでなる音ではない。だってかなり綺麗に響いてたよ? そんなことを思ってると、私がただの月人の特性のために置いてた残りの二体の月人が私の命令を無視して動き出した。どうやら妖精王のやつの権限でそれをやった?

 私は王ぞ? そのはずだ。そして妖精王はその下にいるはずである。なのに私の命令を更新できる? おかしくない? これって生徒会長の私の命令よりも副会長の指示を優先してるみたいじゃん。


(いや、よくあるなそれ)


 よくよく考えるとそんなことは日常茶飯であった。寧ろ副会長はいつだって私の為に先に色々と用意して準備してくれるからスマホにはいつだって翌日の予定とか向こう一週間のスケジュールとかよこしてくれる。

 寧ろ会長である私が副会長の指示によって動いてるよう――と言っても過言じゃない。


(え? そんなので私はいいのか?)


 ――そんなことを言われても困る。なにせ私は自分が優秀ではないってことはわかってる。それこそ勉学では落第手前である。なんとか夏休みに入る前の期末考査は乗り越えた。それも友達たちのおかげで……である。


 実際学校の勉強と頭の良さはイコールではないだろう。でもそれでも私は頭の回転だってそんなに速くない。なので実際、色々と事前にやってくれる副会長はありがたい。

 つまりは妖精王も同じ……と考えると何もおかしくはないと思える。きっとどこかには副会長やら妖精王ではどうにもできない部分って奴があるんじゃないだろうか? そういう時に、トップである私の権限って奴が必要になる。


 なにせやっぱりどっしりとしてる事が大切だと思う。そうトップはふんぞり返ってる方がちょうどいい。だからまあ文句は言うまい。てか私の、私の周りが優秀すぎることに感謝こそすれ、文句なんて言わないよ。

 なにせありがたいからだ。楽できるって素晴らしい。

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