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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2265 前に進むためのXの問い編 640

「これって色々と月人もいじることができるんだよね? 素体ってどうなって――あ、なるほど、エネルギーから素体は作り出せるのね」

「あっ、エネルギーから直接は……」

「ふーん生み出した素体からでも色々といじることができるんだ。なるほど。腕力に特化させるとか、速さに振るとか……チームで考えるなら、特化型もいいかもね」

「あっ、何回も変えたらその分エネルギーが……仮想パラメーターを……」


 私が目の前に素体となる平均的な見た目の月人をこの城の機能から生み出して、色々といじってると、なんかめっちゃぼそぼそと妖精王がいってるよ。私が適当に月人を作り出したのがいやらしい。それにその付き人を弄って、その変化を楽しんでるのにもブツブツいってる。どうやら妖精王の言葉を聞くに、きっと変化後のパラメーターの変化? っで奴を事前にこの城のウインドウで確認できるんじゃないだろうか?

 だからまずはそこでどういう風になるか? ってのを確認して、そして想像して妖精王としてはやってほしいんだろう。だってなにせ、こうやって変化を直接見るためにパラメーターを弄ってると、リアルタイムでこの平均的な素体の月人の見た目が変わってるのだ。

 簡単に言うと、腕力を高めにしていくと、身長が高くなって、横にもデカくなる。太ってるんじゃない。筋肉が膨張してるって感じだ。まあけどそこは自由度がバカ高いLROだ。実は脂肪と筋肉の比率を弄ったりもできる。だから脂肪の塊にすることだって出来た。まあそれをする意味? って奴がわかんないが。もしかしたら脂肪の塊となにか特定のスキルなのか、特性なのか、そんなのを組み合わせれば全ての攻撃を脂肪で受け止める――とかいうネタみたいな月人を作るって事もできそうではある。

 速さに振った月人は全体的にシュッとしてて、スラっとしてる。そして上半身よりも下半身の筋肉が凄く発達する。その発達率も決められる。足だけめっちゃ筋肉もりもりにする――とかもできる。


 そして妖精王が文句を言ってるのは私がそうやって変化をリアルタイムでやってるせいで、素体の月人の見た目が変わるたびに総エネルギー量が減ってることだ。まあ全体で言うと微々たるものではある。

 けど同時進行で世界を侵略してるのだよ。月人たちは。となると、その数はかなり膨大だ。一体だから今はこんな微々たる数字になってるが、沢山の月人を生み出して、そいつらを出陣させるとなると、かなり膨大なエネルギーが必要ってのは私だって想像できる。

 だからそういうのの為に一生懸命に妖精王は月の城のエネルギーを確保してるんだろう。こんな無駄な事に使ってほしくないんだね。

 確かに仮想パラメーターを使えば事前に変化を見ることができる。でもそれって数字だけなんだよね。まずはこうやって目で確認するのも大切だと思う。ウインドウには素体のパラメーターがあって、変化してアップした部分は緑で追加されて、ダウンしたら赤でどれだけ減るか一見してわかりやすいようになってる。


 すべてが平均な普通の見た目の月人……そこでちょっと思うのはこの普通の月人ってどのくらいの強さなのか? ってことである。いや、一応スレとかをのぞいてその厄介さは知ってる。なかなかにえげつない効果を月人はデフォルトで有してるみたい。

 でも実は私は月人と戦ったことってないんだよね。だって私は月の城の王なのだ。主なのだ。月人の主はつまりは私。なので私が襲われることはない。けどちょっと興味がわいた。なので一戦、月人とやってみることにした。こういうのはやっぱり体感するのも大事だと思うし。

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