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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2260 前に進む為のxの問い編 635

「ご帰還ですか?」

「あんた……」


 私はレシアに続いてやってきた妖精王をにらむ。けどなんだろう……妖精王はとても機嫌がよく見える。この広い玉座の間……そこで鼻歌でも歌って、ダンスパーティーでも開催しそうな……そんな感じが漏れ出てる。

 なにせ、妖精王は気づいてるのかいないのか……月のダンスステップを踏んでる。


「レシア様はお遊びはもういいので?」

「それは言わない約束……」


 なんだそれ? なんか妖精王がレシアの口止めしてたことを私にいったらしい。まあ確かにこの状況で遊ばれるのはとても不快というか、なんかモヤッとするけど……一体何をやってレシアは遊んでたというのか? この月の城にそんな設備が? ゲームとかあるわけもなし……レシアの事だから一番のやりたいことって寝ることだと思うんだけど……けどそれは『遊び』とは言わないだろう。となると……一体? 


「レシア? 寝てたとか言ってたけど、嘘なの?」

「それは……」

「なぜに隠すのですか? レシア様はセツリ様の為にその力を高めようとしてたのではないですか」


 どごーん!! と次の瞬間衝撃がこの場に……いやこの月の城全体に響いた。なにが起きたのかというと、原因はレシアだ。レシアが自身の真下の床をぶっ叩いたのだ。それによって大理石……なのか、月の石を加工したものなのかわかんないが、それがへっこんだ。

 かなりの広範囲がへっこんでしまったよ。せっかく綺麗な床だったのに。まあここはLROだし大丈夫だろうけど。いやまてよ……


(流石にこの城とかセーフティエリアだし、破壊不可能では?)


 LROでは破壊不能なアイテムや建物とか……そんなのが設定してある。町中とかの建物とかそうだし、なにか貴重なアイテムとかは破壊できないようになってる。逆に破壊が条件で発動するようなアイテムもあったりするし、回復薬が入ってる瓶とかは案外脆く設定されてたりする。飲むことで効果を発動することもできるし、手元でパキッと割ることでも発動したりする。

 でも落として割ったらただのゴミになったりする。


 でもこの月の城は明らかにとても重要な建物だろう。そういうのは大体最高硬度のシステム保護がかかってるものだ。どんな最高のスキルやら魔法を使ってもシステムで保護されてるものは壊せない。

 いや、その保護を上回るダメージを与えたら壊せるには壊せる。けどそれはリスクに見合ってない。普通にそこまでして建物壊すなんて犯罪者だし、更に言うとシステムからも警告が入ってペナルティを受けるのだ。

 だからそんなことをする奴はそうそういない。まあたまにはいるけどね。

 それよりもこの床だ。一撃でレシアはこの床を破壊して見せた。こんな事が出来るとなると……


(この床ってそもそもシステムで守られていない?)


 こんな綺麗な城が? おかしくない? とかおもった。すると……その答えはなんかすぐにでた。


「なに!?」


 なんか床が光りだした。そして圧倒いう間になんか元に戻った。


「え? え?」


 私は混乱してる。けどなんかそんな反応をしてるのは私だけだ。レシアも、妖精王もなんか普通。もしかしてこいつらわかってたのかな?

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